十一話 ページ12
「や、めろっ!」
どんなに叫んでも高杉は止まらない。
「うわぁあああ!! 止めろ!!」
流石にヤバイ。そう感じた私は、誰かが来ることを願い大声で叫んだ。
どの道私が助かることはないが、おかされるよりはましだろう。
すると部屋の襖が勢いよく開いた。
スパンッという音が部屋に響く。
「煩い」
サングラスを外し、寝巻きを着て睡魔と戦う瞳をした万斉がそう言った。
背後で舌打ちが響く。
万斉は、何か悪いものを見たように顔をしかめた。
「鬼兵隊はどうしてこうも欲求不満だらけでござるか」
すると高杉が言う。
「てめえ……。コイツ、真選組だ」
「ふむ……」
腕を背中で結ばれ、背中をさらけ出す私を万斉はまじまじと見つめる。
「早くこれを外せ……」
私は、言葉で戦う。やられっぱなしよりはましだ。
体が使えない人形状態の私は、何をされても口でしか抵抗できない。
悔しい。
「それは無理なお願いだなァ。外してほしけりゃそっちの情報を吐けよ」
また高杉は、私の顎をくいっと持ち上げた。
「ふん。そっちだって無理なお願いだ」
「ククッ。そうか……万斉」
ドカッ
「う゛っ……」
そう高杉が言った瞬間、私の首に鋭い痛みが走った。
私の意識は、朦朧となり途切れた。
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スカピイース - 続きを求むでござうもさもさ!!!まじで! (5月13日 3時) (レス) @page32 id: 57544f6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年2月28日 11時) (レス) @page32 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 最期が分かりませんでした。 (2017年12月1日 17時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
坂本優希 - ヤダ焦らしプレイですか?ノれないですね。人生は何事もノリとリズムですよ!(何 を 言 っ て い る ?) (2017年11月25日 21時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 終わりッスか!? (2017年8月15日 12時) (レス) id: 0633731848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またにゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2014年4月17日 22時