十話 ページ11
「なあ……そりゃテメーもだろ?」
「ひっ……」
顎を掴んでいた手が、頬に移る。
ひんやりとした感覚に体が震えた。
「止めろ……」
高杉の冷たい大きな手は頬から鎖骨、胸、腹、太ももをなぞった。
太ももを触る手は、上下にゆっくりと動くだけである。
「はなっ……__
__!!? ぐあっ」
私がそう言った刹那、高杉は私の体を無理矢理反転させると、隣に有った机に頬を擦り付けさせた。
机の角が腹に当たり、痛い。
両腕を背中で押さえつけられる。
高杉は着物の帯を外すと、その腕に帯を結び取れないようにした。
あっという間に私の背中は無防備になる。
「本当に、真選組も落ちたもんだ。なァ……?」
「なっ」
耳元で高杉の色っぽい声が響く。
なんでコイツ、知ってるんだ……。
「鬼兵隊のリーダーが顔名前を覚えてなくてどうする。テメーの事なんざとっくに知ってんだよ」
「チッ……」
一日でバレるとは……。
髪を束ねていたゴムを外される。
私の黒い髪は、視界を狭くした。
「テメーは知ってるか。監察が敵に捕まると何されっか」
高杉の細い指が背中をなぞり始める。
「あ、」
くすぐったさから私は、小さく呻く。
すると私の着物は悲しくも剥ぎ取られてしまう。
背中だけが露になる。
「やっ、止めろぉ!!」
高杉の湿った舌が背中を這う。
「ひぅっ」
さっきとは違う感覚に背中が仰け反った。
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スカピイース - 続きを求むでござうもさもさ!!!まじで! (5月13日 3時) (レス) @page32 id: 57544f6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年2月28日 11時) (レス) @page32 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 最期が分かりませんでした。 (2017年12月1日 17時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
坂本優希 - ヤダ焦らしプレイですか?ノれないですね。人生は何事もノリとリズムですよ!(何 を 言 っ て い る ?) (2017年11月25日 21時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 終わりッスか!? (2017年8月15日 12時) (レス) id: 0633731848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またにゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2014年4月17日 22時