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僕の両親の結婚は、母の莫大な財産を欲する父と己のおぞましい血を打ち消すだけの高貴な血を持つ子供が欲しかった母との、欲得づくめのものだった。

 だから、母などでも王妃となれた。人を喰らう鬼であるにも関わらず。

 その事は、父が教えてくれた。王たる者は、国と自分の利益となる結婚をすべきだ。それが父の持論だった。利益になりさえすれば……いい。

 実際、子供や若い娘の行方不明の噂を聞きもした。

 それでも母にはすでに身寄りがなかったし、僕に対してはいい母親だったから、母が人喰い鬼であるのは、僕には何の関係もない事だと思っていた。

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設定タグ:眠り姫 , おとぎ話 , 童話   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ソフィア(プロフ) - 多かれ少なかれ、人は狂気や何かへの渇望を抱えていると思うので、これは自分の話でもあるのだろうと思いました。こういうのも好きです。 (2016年2月19日 8時) (レス) id: 150cb2cc61 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう - 眠り姫の小説面白かったです! (2016年2月19日 1時) (レス) id: cb6946ca27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かやたび | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=banri25  
作成日時:2016年2月18日 23時

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