【REBORN】私のご主人は、王子です。 (ページ4)

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第二話：猫かぶりページ4

「では、姫様がご到着されるまでこちらでお待ちください。ラジエル様、ベルフェゴール様」

「はい、ご丁寧にありがとうございます。」

「いえいえ、私のようなものにありがとうございます。では、失礼いたします。」
[ガチャ、コツコツコツ・・・・]

「しししっ、猫かぶりやがって♪そんなに、気に入られたいのかよ。」

「うるせぇよ、ししっ」

「ジル様、お口が悪いですよ。」

『(ジェラーロ。ラジエル様の専属メイド。私と違ってちゃんとした大人の女性。何か好きになれないんですよね。なんか「貴方達にはできないけど私には、できるのよ。」的な感じが)』

数分後―――

[コンコンコン]

「失礼いたします。」

「大変お待たせいたしました。ラジエル様、ベルフェゴール様。こちらが我が国の次期
女王メルーラ姫です。」

「初めまして、メル―ラです。(にこっ」

「初めまして、ラジエルです。そしてコイツが弟の…」

「誰がお前なんかに挨拶するかよ♪」

「コソッ)おいベルふざけてんのか(怒)」

「ふざけてなんかないぜ♪お前もなーに猫かぶりしてんだよ。そんなにお姫様に気に入られたいわけ。きっもー♪ それとも、悪いのはお前のメイドさん？ジェラーロってジルに猫かぶりしろって言われてんの♪」

さすがに我慢の限界になったジルは、テーブルに置いてあったグラスをベルに向かって投げた。
ベルは、ししっと笑いながらそのグラスを避けようとしない。

[パシッ]

そのグラスをベルの顔ギリギリでキャッチしたのは、Aだった。

『いけませんよ、ジル様。グラスは投げるためにあるのではなく飲み物を飲むためのものだと
そこのメイドさんにお教えなりませんでしたか？(ニヤッ』

「！…あぁ、教えられたなお前と違ってちゃんとした・お・と・な・にな」

『おや、これは失礼。私は、・お・と・な・の方はそのようなことは常識なのでお教えしないか
と……。メルーラお嬢様、このようなお方とお付き合いされない方がよいと思いますよ。
では、失礼いたしましょうベル王子。』

「あぁそうだな、こんなヤローと一緒にいると気分が悪くなる」

『クスッ)では、失礼いたします。』

そういうとAはベルを抱きかかえ三階の窓から飛び降りた。