第二十三話：敵 ページ26
省察に来たのはいいが雨で敵のにおいは消えるし雨でなんにも見えないし。
『はぁぁぁー、この先どうしましょう。』
大きなため息をはいてポケットの中に手を入れて指先だけでお目当てのものを取り出す。
ある科学者からもらった試作品、彼はこの箱のことを匣兵器と呼んでいた。
リングの炎をつけて開匣する。
「にぁー。」
中から出てきたのは真っ黒な子猫。私の匣兵器だ、ちなみに名前はまだない。
『かわいいなー、』
しゃがんで頭をなでるとゴロゴロとのどを鳴らした。
そのとき、子猫の耳がぴくんと動きベル王子のいる洞窟をじっと見つめておる。
『まさかっ・・・。』
急いで走っているとやっと敵の気配に気が付いた。
『ベル王子！』
急いで洞窟に入ると何？という返事がかえってきた。
『今すぐここを離れます。敵が近くまで来・・・・・て、』
お腹に違和感を感じた。見てみると血があふれ出してくる。
その瞬間感じた痛み、肌が焼けるほどに熱くなった気がした。
『うっ・・・あ゛ぁ・・』
「おい！A！」
敵の狙いはきっとベル王子だ。そう思い幻覚でベル王子を隠し、操れるようにした。
『っは・・・、何の用ですか・・。』
「あんたが月猫か。ただのガキじゃないか。」
『ガキだからって舐めない方がいいですよ、おっさん。』
「正直言ってお前に興味はない。ベルフェゴールはどこだ。」
その瞬間私は走り出した幻覚で操っているベル王子と一緒に。
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音無じお(プロフ) - MINAMIさん» ありがとうございます！ (2014年9月22日 22時) (
レス) id: eae1ab82c0 (このIDを非表示/違反報告)
MINAMI - とても面白いです!これからも頑張ってください!! (2014年9月22日 22時) (レス) id: edd5092f96 (このIDを非表示/違反報告)
音無じお(プロフ) - 黒薔薇さん» ありがとうございます！ (2014年8月28日 18時) (レス) id: eae1ab82c0 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 面白いです頑張ってください (2014年8月28日 13時) (レス) id: bb38400c5f (このIDを非表示/違反報告)
音無じお(プロフ) - ほのさん» あれっ？けっこう前だったからなってなかったかも。もう一回しときます (2014年8月20日 20時) (レス) id: eae1ab82c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音無じお x他1人 | 作成日時：2013年10月31日 18時
