【REBORN】私のご主人は、王子です。 (ページ16)

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第十四話：月猫ページ16

『てゆーかおっさんのファミリー潰したの私じゃないので』

「月猫は月猫だ。人物は変わろうとおかしてきた罪は変わんねェ」

「A、月猫って何？俺知らないんだけど」

『月猫っていうのは私の通り名ですよ』

ベル王子に月猫について説明を始めようと思ったらおっさんが攻撃を仕掛けてきた。

『ちょっと今、話してましたよね！』

大鎌を取り出し応戦する。あぁ、もうこのまま説明しましょう。

『月猫というのは世界でトップ１０に入る殺し屋です！』

「お喋りしてるヒマあんならこっちに集中しな！」

うるせぇよおっさん！こっちだってがんばってんだからさ！

『名前の由来は、月が出た晩のみ活動するかららしいです！猫はどこから来たか分かりません』

「らしいってどういうことだよ。お前のことなんだろ」

『月猫は特殊なんです。その殺し屋が月猫を殺したら殺した本人が月猫になるんです』

『だからこのおっさんは前の月猫にファミリーを潰されたんです』

「俺がお前を殺して月猫になる！」

『無理しないでくださいよー』

私がへらへらと笑っているとおっさんは急にターゲットを変えた。

「おい月猫。こいつを殺させたくなければ武器を捨てな」

ベル王子の頭にハンマーを向けていた
今からダッシュでベル王子の方に走っても間に合わない。

『ッチ・・・・・。』

おとなしく武器を投げ捨てた。
あーあ、かわいそうに。ベル王子が私にとってどれだけ大切か・・・

『そういえば、説明を忘れていました。』

『初代月猫には、恋人がいました。とてもきれいな女性でした。』

『その女性を守るために初代月猫はある人物と契約をしました』

『「このブローチを付けた人物を殺そうとした奴は、殺してくれ」と』

私は口元がにやけるのを抑えきれなかった。

『そのブローチのデザインは三日月に座って顔を向けている猫のブローチだそうです』

おっさんの顔が青白くなった。
だってそのブローチはベル王子についているから。

『そして初代月猫が契約した人物は・・・・・』

おっさんの後ろに黒い炎が出てきた。

『復讐者です♪』

[グシャ]