第68話 懐かしい? ページ23
尾母&母「キャー!広ーい!」
や、やめてよ母さん。旅館のロビーではしゃがないでよ。
尾「母さん、恥ずかしいからやめて!」
尾浜も顔を真赤にしている。今ならお前の気持ち分かるぞ
「5名でご予約の尾浜様ですね。こちら、御部屋の鍵でございます。」
抑えめの色をした着物を羽織ったきれいな係のお姉さんが鍵を渡してきた。
それから色々説明された。旅館での注意事項は場所によって違うからな。
「それではごゆっくり。」
そのきれいなお辞儀真似したいです。
お姉さんは私達がエレベーターに乗って上に行くまで、ずっと頭を下げていた。
母「部屋名「燕」が私と尾浜くん母で、「霞」が兵助くんと勘右衛門くんとAの部屋ね!」
ちょっと待った
「今更年頃の男女が同じ部屋にするか?私は全力で反対するんだが。」
母「えーでもそう登録しちゃったし…」
何やってくれるんだ母さん。コイツらが私になにかしてきたらどうすんだ。
尾母「勘右衛門!兵助くん!Aちゃんになにかしでかしたら承知しないよ!」
尾浜の母さん、姉御みたいでカッコいいんだけど
母「じゃあ母さんたちはゆっくり二人きりで休ませていただくわね〜。」
そう言ってガチャッとしまった扉の音が響く。
私達は大きい手荷物を持って呆然と立ち尽くしている。
尾「とりあえず部屋入ろっか!」
グズグズしてはいられないな
・
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久「結構広いな。」
畳の香りがすうっと鼻の穴を通り過ぎる。いい匂いだ
尾「荷物はここに固めてー。」
ここで学級委員長の統率感が出てくる。私は重い荷物を持ち上げ、指定されたところにおいた。
さて、こっからどうするか
久「一日中旅館にいるのも何だし、どっかでかけないか?」
尾「いいね〜じゃあグーガル先生に頼ろう。」
尾浜は素早くスマホを取り出し、グーガルアプリを開いた。
尾「おっ、ここいいんじゃない?「紅契神社(こうけい)。」
尾浜の指した画像を見ると、階段に赤の漆塗りされた灯籠がずらりと並んで、真っ赤な鳥居が奥でひっそりと立っているものだった。
新緑の木々が神社を覆うように生えている
久「なんかきれいな神社だな。弁当持っていって食べたい。」
確かに、最近暑くなってきたしな。お弁当は涼んで食べたい。
尾「よっしゃ!決まりね!じゃあ必要な荷物持って行こう!」
紅契神社。何だか懐かしく思ったのは私だけだろうか。
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竹林寺(プロフ) - アオハルかよ!さん» この小説の皮肉の部分がそれですよね笑 私も書いてて悲しくなりますが、どうか顔で夢主ちゃんを好きになる人達を嫌いにならないでくださいね! (2020年1月5日 17時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
アオハルかよ! - やっぱ顔なんだな〜って思い知らされました(´TωT`) (2019年12月29日 23時) (レス) id: eff87a002c (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - 竹林寺さん» はーい(^^) (2019年12月27日 18時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺(プロフ) - 笹蔵さん» 笹蔵さーん!コメント有難う!恋川くんと八尾くんのイラストお願いしまーす!あと夢主ちゃんも! (2019年12月26日 23時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - どうも!笹蔵です!竹林寺さんとは昔からずっと友達で、絵師をやってほしいと頼まれまして…どうぞ宜しくお願いします! (2019年12月24日 17時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竹林寺 | 作成日時:2019年8月27日 11時