第48話 嬉しい ページ2
「そうさ99%失望〜♪さあたじろくし〜かな〜いさ〜」
これで何曲目だ。私の番が近づいてくるたび、皆の歌声が聞こえない。今歌ってる曲なんだ?
すると、今流れている曲が ふうっ!!と言って終わった。
尾「以上!アニメ、プロ忍者乱大郎のオープニングテーマ、失望99%でした!続きましては
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朝顔の約束です!!それでは皆さん、耳栓をしてください!」
来てしまった。私の番だ。終わった。神様助けて。
「朝顔の約束っていい歌だよね!」
「それな!私映画見たときその曲が流れた瞬間、ポロッと。」
「わかりみが深い〜」
ふふ。そうさ。私は皆が知ってそうな曲をわざわざ選んだんだ。しかも人気で泣けるというダブルタッチさ。
皆が耳栓をつけ終わったようだ。私はゆっくり立ち上がり後方へ回った。
尾浜に音で合図をし、準備ができたことを知らせる。
尾「準備ができたようです!皆さん耳栓は外してもいいですが、目は絶対開けないでください!
では、朝顔の約束。どうぞ!」
優しい前奏から始まる。ギターの音が耳の上を滑るように流れる。
私は息を吸って歌い始めた
「どうして。あなたが泣くの?まだ私も泣いてないのに。人より嬉しがるから、虚しいのがどっちか
わかってしまうよ。」
私は感情を込めて歌った。サビの手前までは声を小さくして、どんどん声に力を入れていった。
「離れないでよ。あなたのために尽くすことが私にあるかな。時々あなたに、たまにあなたに、微笑んでほしくて。朝顔のような力強いその行動に、暖かさを全部。いつまでも私は、見つめていきたい。
どこかにある優しさに気づいたから。」
私は自分の胸の高鳴りに気づいてなかった
以外にも楽しんでる自分がいるからだ
最後は着飾りのない音で終わる。
久しぶりに熱心に歌ったな。こんなにも歌に感情を入れることはないからな。
曲が終わると、
盛大な拍手に迎えられた。これまで私にしてきた仕打ちとは全く違うものだった。
いい気分だな。
尾「歌い終わったようですので皆さん耳栓をつけてください。」
私は皆が耳栓をつけ終えると、物音を立てないよう席に座った。20秒後、尾浜から支持が出て、
皆耳栓を外し出した。すると、
「さっき歌ったやつ誰だよ!?めっちゃ上手くなかった?」
「おい!柊が泣いてるぞっっっ!!」
「言うなよ!!バカ!!」
予想外の展開だ。あちこちから絶賛の声が聞こえてくる
散々あんなことされたのに
嬉しいと思う私は少々優しすぎるのか?
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竹林寺(プロフ) - アオハルかよ!さん» この小説の皮肉の部分がそれですよね笑 私も書いてて悲しくなりますが、どうか顔で夢主ちゃんを好きになる人達を嫌いにならないでくださいね! (2020年1月5日 17時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
アオハルかよ! - やっぱ顔なんだな〜って思い知らされました(´TωT`) (2019年12月29日 23時) (レス) id: eff87a002c (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - 竹林寺さん» はーい(^^) (2019年12月27日 18時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺(プロフ) - 笹蔵さん» 笹蔵さーん!コメント有難う!恋川くんと八尾くんのイラストお願いしまーす!あと夢主ちゃんも! (2019年12月26日 23時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - どうも!笹蔵です!竹林寺さんとは昔からずっと友達で、絵師をやってほしいと頼まれまして…どうぞ宜しくお願いします! (2019年12月24日 17時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竹林寺 | 作成日時:2019年8月27日 11時