3話 ページ3
柊人さんは、3人の人獣を連れて慌てたように戻ってきた。
柊人「何回も出入りしてごめんね……!」
咲也「い、いえ…」
柊人「じゃあ、説明会を始めます」
咲也「はい…!」
さっきも朝食を持ってきてくれたバンさんに、オレンジ色の髪の人と、少し青みがかった黒い髪の人の方を見るように促してくれた。
柊人「まず、この3人の紹介ね」
ほら、と促されて順番に自己紹介をしてくれた。
天馬「……天馬。よろしく」
万里「俺は万里。よろしく〜」
紬「紬です、よろしくね」
咲也「よ、よろしくお願いします」
柊人「まぁわかってると思うけど、咲也くんより先に引き取ってた子たち。ちなみに、万里は12歳で咲也くんと同い年だね。天馬は1個下の11歳、紬は18歳。今のところ最年長かな。」
確かに、紬さんは少し大人びて見える。
万里くんも大人びたところがあるけど、子供っぽい笑顔だ。
天馬くんは、確かに少し子供っぽいな、と思う。
少し照れているようであまり笑わないけど、柊人さんに話しかけられたり、万里くんと話しているときに嬉しそうに笑う。
柊人「3人の紹介はこんなもんかな。じゃあ次、この家のことについて__」
?「柊人さーん!!」
咲也「?!」
誰かが向かい側の家から叫んできている。
どうやら女の人みたいだ。
柊人「はぁ……何ー?どうかしたの?」
?「この子言うこと聞いてくれないんですー!」
柊人「またか……全く…あ、そうだ。折角だから、交流するためにも3人が家のこと教えてあげて。」
天馬「わかった」
万里「へいへい」
紬「わかりました」
柊人「じゃ!あと頼んだよ!!」
そう言ってまた部屋を出ていった。
外を見ると、急いで駆け寄っていく柊人さんが目に入った。
あの人はあそこで働いているんだろうか?
『梶原動物病院』と書かれた看板が立っている。
柊人さんはそのまま中へ入っていってしまった。
紬「……じゃあ、家の中を見て回りながら説明しようか。」
咲也「は、はい!」
それから15分ほど、家の話や柊人さんの仕事の話をしてくれた。
やはり柊人さんはあの病院で働いているらしい。
元々ご両親がやっているらしく、高校を卒業してからあとを継いだそうだ。
たまに飼い主さんたちが捨てられた人獣の話をするため、気になった人獣を引き取りに行っている、と教えてくれた。
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作者名:珠洲紅雪 | 作成日時:2017年8月9日 22時