2話 ページ2
咲也「ん、ぅ……?」
?「あ、起きた」
柊人「起きた?咲也くん大丈夫??」
咲也「だい、じょうぶ…です」
柊人「お腹すいてない?」
咲也「……すいてます」
柊人「あはは、だよね、昨日食べさせる前に寝ちゃったから…あ、バン、今朝の残り持ってきてあげて」
?「へーい」
柊人「…じゃあ、朝ごはんにしようか。」
咲也「は、はい」
__昨日、あの人に助けられた。
咲也「(毛布……ベッドまで……)」
飼い主に捨てられたらしいオレは、柊人という人に助けられた。
すぐ寝てしまったようで、よく覚えてないけれど。
どうやら、柊人さんは獣人達を引き取っているらしく、オレの他にも何人か先住者がいた。
先ほどバンと呼ばれていた人と、あと2人。ドアから部屋を覗いていた。
それにしてもこの部屋、広すぎる。
もう一つベッドがあるのを見ると、ふたり部屋だろうか。
綺麗すぎるシーツに枕、物が置かれていない棚………。
じゃあここにはオレひとり……?
柊人「どうかした?」
咲也「あの、この部屋って……」
柊人「あぁそっか…この部屋の説明もしなきゃいけなかった……。とりあえず、ご飯食べて。そのあとこの部屋のことも説明するよ。」
咲也「はい、わかりました」
そう言って柊人さんはバンさんと入れ替わるように出ていってしまった。
?「ほい、パンとジャム。ジャムは好きなのつけていいから。」
咲也「ありがとうございます」
?「あ、あと敬語じゃなくていいから。同い年だし。」
咲也「あ、えっと……う、ん……?」
?「じゃあ、食べ終わったらそこの机に置いといて。取りに来る。」
咲也「わ、わかった……!」
何だか、目つきの割に優しい人だった……。
でもちょっとヤンキーみたいなところがあるような……?
咲也「…あっ、早く食べないと……!」
この後色々説明してもらえるみたいだし、少しでも早い方がいいだろう。
それにしても、柊人さんはなぜオレを拾ってくれたんだろう。
というか、何でこんな事をしているんだろう。
ぐるぐる考えているうちに、柊人さんが戻ってきた。
柊人「咲也くん大丈夫?食べれた?」
咲也「あ、はい。」
柊人「そっか、良かった良かった」
じゃあちょっと待っててね、と言い残してまた出ていってしまった。
咲也「(忙しそうな人だなぁ…。)」
柊人「…っと、お待たせ!」
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作者名:珠洲紅雪 | 作成日時:2017年8月9日 22時