深く結ばれた絆は知っている

幸せになるはず・・・だったのに ページ8

私はまたＫＺに入れてもらうことになった。





自分から辞めると言っておいて、また入るのは卑怯だと思うけど、このチャンスを逃がしたくない。





また、みんなで事件を解きたい！！





私はその思いを率直に伝えたら、






みんな「いいよ」って言ってくれた。






なのに、なのに、どうしてこの世は無情なんだろう。






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数日前




みんなを私の家に連れて行った。






若「でかっ！！」






翼「さすが、一条グループだな。」






私の家を見て、みんな驚く。






一条家にある応接間に連れて行って、たくさん話をした。






数年間、いろいろあったことを話してくれた。






そしたら、あっというまに時間が過ぎてみんなが帰る時間になった。






ちょっと物足りなかったけど、もう充分。





超楽しかった〜





なんか、久しぶり。こんな爽快な気分。





みんなを見送りに行ったら勉強をしようとして二階に上がろうとしたら、





月「お嬢様。少し、こちらへ」





と、月川さんが止めた。





月川さんは一条家に仕える執事。





黒縁メガネをかけていて端整な顔立ちをした二十代前半の人。





彩「なに？どうかしたの？」





月川さんは浮かない表情をして言った。





月「友達と遊ぶのも良いですが、友達はお選びになってください。
　 仮にも、あなたは一条家の娘。旦那様にバレると、あの友達とは引き裂かれますよ。
　 喋ることさえ出来なくなります。あの方たちとお嬢様はつり合ってないのです。
　 勘違いなさらないでください。旦那様の一存でお嬢様の友達がどうなるのかも分からないので す。よく考えてから行動なさってください。」






低い声で月川さんは言い放った。







呆然と立ちすくむ彩。





嘘・・・




嘘でしょ。





もうＫＺとは別れなくてはいけないの？

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