深く結ばれた絆は知っている

ＫＺ会議　その２ ページ15

若「もーー分かんなくなってきたー月川が癌？もうすぐ死ぬ？意味分かんねーーけど……」







若武の脱力した声が聞こえる。








また、月川さんたちに内緒で若武の家で集まってるんだ。







黒「まぁ、それはひとまず置いといてさ。ほら、脱出計画のことについて話そうぜ」







上「黒木の言う通りだ。若武どうするんだ？」







若「決行は来週の水曜日だ。家に帰ったら「さようなら。」とか何とか書いた手紙をかいて俺の家 に来い。そしたら、みんなで翼の別荘に集まるつもりだ」







翼「何で俺の別荘なんだよ……」







翼のあきれたような声。







若「みんなも、高校から帰ったら俺の家に集まれ。出来るだけ遅れないように。忍！！ボーっとし てたらダメだからな」








若武があくびをしている忍に言う。







忍は髪をかきながらうなずく。






私はみんなの話を聞きながら思う。







脱出計画か……冒険みたい。







何だか不思議な気分……







でも、ＫＺと別れたらこんな気分も味わえなくなると思うと無性に悲しくなった。

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