或る、一夏の記録 参 ページ23
ＮＯside
一同は先程夜霧が云っていた、
��あんたら、川に遊びに来たんだろ？ じゃあとっとと入ろうぜ、人が居なくて困ってたんだ��
という台詞を思い出した。
つまりアレは、��人が居なくて誰も煽る奴が居ないから��という訳だったのだ。
そして、一同が解った事は二つある。
一つ。何故か夜霧の半径五メートルの範囲では、異能が発動されなかった。
ついにぶっちぎれた太宰が最終奥義として、敦と賢治に異能の使用許可を出した。そして五メートルの範囲に入った瞬間、異能が切れたのだ。
まあ結果は云うまでもない。二人共夜霧に満面の笑みで突き落とされた。
そしてもう一つ。
夜霧は人類の敵だ。
特にヤバかったのが太宰と鏡花だ。完全に目がマフィア時代に戻っている。
だが、夜霧にも関わっていい人間とダメな人間くらいの差は判った。天性の勘とでもいうべきか、与謝野と乱歩には決して手を出さなかった。
二人を除いて唯一夜霧に対抗出来たのが、妹である凪だ。
「うわっ、お前爪で引っ掻くなよ！」
『はん！ こんなんで負けるとはまだまだだなぁ!?』
夜霧は海パンに上は普通の白い服だった。凪は夜霧の腕を掴み、流されまいと耐える。夜霧も流石に何人も相手して疲れたのか、凪もやっと岩の上に乗る事が出来た。
二人は暫く見つめ合った。とあるアイデアが頭に浮かんだからだ。
──此れ……二人が邪魔しなければめっちゃ楽しいんじゃね？
『──はーはははー!! 済みませんね皆さん！ 私は此方側につかせてもらいますよ！ 何処からでもかかってきて下さい！』
何処ぞの悪役のような台詞を何処ぞの悪役のような顔で叫ぶ凪。
「はっはっはー！ また俺に落とされたい奴は居るかァ？ 全員突き落としてやるぜ!!」
嬉々とした表情で全く笑えない事を叫ぶ夜霧。
人類最凶最悪コンビが、今此処に爆誕した。
「彼奴らは化け物か」
げっそりとした顔で国木田が呟いた。
視線の先には、凪と夜霧、太宰や敦などが格闘していた。ちなみに既に三時間程経過している。
慣れない川というステージで太宰がまだ立てているのは完全に怒りの余り体力をガン無視しているからで、凪や夜霧は単純に慣れているからだった。とばっちりの谷崎や敦は疲れ果てていた。
だが、まあ、
(皆楽しそうだ)
国木田は苦笑した。
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とあるアニメーター - マジですか！！！ありがとうございます！お願いします！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ！やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか！良かったです！リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう！と思った今日この頃の第３段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです！こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論！ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三！……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか？ 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作成日時：2019年7月6日 21時
