束縛？これは俺の愛し方だけど？【番外編・短編】

取り合いされて困ります…2 ページ6

……どーしよ。







「A」




魁が名前を呼んだので顔を上げた途端




体が宙に浮いた




なぜならお姫様抱っこされているからだった






「うわぁぁ。魁〜おろしてよっ」





「やーだねっ。」




ニヤリと笑った彼はそのままワタシを抱き上げたまま




歩いた






しばらくすると




「ここは…」




「そうだよー。あいつの教室♪」






「ん…」



彼が言った瞬間

その声に気づいた大成がこちらを向いた






「なんでいんだよ…」




「へー。Aのことはいいんだー」




「んっなわけ。」




魁の挑発的な発言にイラっときたのか



大成は立ち上がって




「お前…覚えてろよっ…」



そう言ってわたしを抱き寄せた


「やだ。A…はお前のじゃないもんねー」




そう魁は言って教室から出た






「A……覚悟あるよね？？」




大成はわたしを壁まで追い詰めて





「今日はもう少し帰れないよ？」








爽やかな笑顔だけど…




手にみえたのは…




「手錠…」


だった。

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