【ハイキュー】もう無理です。

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笑え、笑え。
さっきもできただろ。いつもみたいに言い返せ。








『………っ』









口は開くのに、言葉なんて出てこない。
開いては閉じ、開いては閉じる。





その間も、及川と岩泉。それに戻ってきた花巻と松川まで、話の内容を聞いて否定せずに笑ってる。





笑ってるってことは、肯定の意。
……そっか、みんな同じなんだ。









『……そっか』









やっと出たその一言は、思ったよりも震えていて。
私、限界だったのかな。









『じゃあ、もう私いらないね』









この一言で、4人がこちらを向く気配がした。
俯いているから、その表情なんて分からないけど。









『…私、やめるね』







「……え」







「A？」









戸惑いながら、私を呼ぶ声も、
何も、響かないよ。









『……もう帰る。お疲れ様』









走って出た部室の先には、残ってた1,2年生がいて。
不運にも彼らと目が合って、驚愕の表情をされた。





私の視界がぼやけてるから、そのせいかな。
急いで彼らから目を逸らし、マネージャー用の部室に駆け込んで、
荷物をまとめて、部室から出た。





いつも、いつまでもいたかった場所は、
今日、1番いたくない場所になった。









『……結ちゃんに連絡しなきゃ』

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