百合×百合

13 ページ13

「さっきからそればっかり……」

『あっ、ごめん』


サッと何事もなかったかの様に椅子に座る私

真似していいのよ、この紳士の姿。


「＿＿私、大丈夫なんですかね」

『え？』

「一応女の子同士なのに……その、」

＿＿気使ってくれてるのかな

ここで素直にバレたら恥ずかしいって言わない辺りが蛍さんの優しさだ


でもまぁ、私には分かっちゃうんだけどね

蛍さんが大好きだから
おい私さっきから言ってることがくさすぎる

『蛍さんが言いたくなければ言わなくていいんだよ』

『いつか、蛍さんの自慢になれるように、ううん……なってみせるから』

『それまで、待っててくれると嬉しいな』


「もちろんっ…」

私は貴女が誇れるような相方になって見せるからね

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す