24 ページ25
.
.
.
『…………』
あれから日が経つがいまだにあの2人に追われている
意識をすれば講義の間の移動ときにも視線を感じる
特に話しかけてくる様子もなくただただつきまとわれている感じが気持ち悪い
多分アバンティーズ のファンの子なのに気持ち悪いと感じてしまう自分が嫌になる
課題を出し終わり校門のところまで歩くと例の2人が不自然に立っている
視線を感じて小さく会釈をすると少し早歩きをする
やっと学校の課題の提出が終わり、正直疲れていて今日は早く帰って休みたい
今から帰る、アバンティーズ のグループラインにメッセージを残すと駅に向かう
.
.
.
最寄りの駅に着いて改札を出て歩き始めるとまた後ろから気配を感じる
いつも最寄り駅までは着いてこないから油断していた
ここからタクシーを拾うのも微妙だし家に帰るのも駄目だ
あの子たちを撒くしかない…
体力には自信がないがとりあえず走る
後ろから2人分の足音が付いてくる
逃げ切れないかもしれない…
確か近くに公園があったはず…
そこに逃げ込んでどこかに隠れよう
2人の足音が少し遠くなった頃を見計らって公園に逃げ込むとコンクリートの遊具の裏に隠れる
荒くなった息で場所がバレない様に手で覆って体を小さくしてしゃがみこむ
しばらく近くで足音と話し声が聞こえたが次第に諦めた様で遠くになる
『…っはぁ、はぁ…こわ…』
手が震えている…早く帰りたいのに足に力が入らない
スマホをみるとちょうどえいちゃんからラインが入っていた
エイジ今どこ?
ラインを読むと自然に指はえいちゃんに発信ボタンを押していた
エ「はいはーい？」
『…あ、えいちゃん？今時間ある？』
エ「あるけど何？寝過ごした？」
『いや、もう家の近くの公園なんだけど…ちょっと迎えにきて欲しくて…』
エ「体調悪いの？すぐ行く」
『あ、体調悪いわけじゃないんだけど…あと、念のためしっかり変装してきて』
エ「？…よくわかんないけどすぐ行くから危なくないところで待ってて」
よかった…もう少し……
どのみち動けないしコンクリートにもたれかかる様に体操座りして顔を埋めたままえいちゃんが来るのを待った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はち(プロフ) - めえさん» 返事遅くなり申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです！いろいろありなかなか更新できなくなりましたが、ゆっくりと更新して行くつもりです。続編も愛して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年2月24日 12時) (
レス) id: 72833c8bea (このIDを非表示/違反報告)
めえ(プロフ) - エイジさんの過保護感とマホトさんの親分ぷりに水溜りボンドさん達のやさしさがとても素敵に書かれててとても楽しくみさせていただきましたー！続編もみますー！ (2019年4月20日 15時) (レス) id: ddaa62ce9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はち | 作成日時：2018年10月7日 19時
