【文アル】不仲な特務司書と審神者【刀剣乱舞】 (ページ9)

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0-6◆ようこそ帝国図書館へページ9

東雲「お待たせしました。帝国図書館へ着きましたよ。」

ブランといつの間にか眠っていたシェイアは目を擦る。あたりは雪で白色に染まっている。
が、目の前の建物は雪よりも存在感が強く、美しい建物だった。

『ここが……帝国図書館ですか？』

東雲「はい。ここからはまず帝国図書館で特務司書の簡単な仕事の説明をさせていただきます。その後は本丸へ行き審神者の仕事の説明をさせていただきます。」

東雲は、帝国図書館の正面エントランスの大きな扉を開け、4人を案内する。

廊下の窓から見える景色も幻想的で美しい。
どことなく儚さがあるのは、図書館ということもあるからだろう。

東雲は、「館長室」の部屋のドアをノックする。

東雲「館長さん、特務司書様と審神者様をお連れしました。」

東雲がそう言うと『入れ』と返事が返ってくる。
東雲は「失礼します」といいながら部屋へ入る。
4人も遅れをとらないように館長室へと入る。

館長室は、たくさんの本があっちこっちに散乱している。
天井が吹き抜けになっているため、「狭い」とは感じない。

……が、おかしい。
先程は男性の声が聞こえたが、誰もいない。

？『よく来たな。シェイア・ローズウェイ、ブラン・ローズウェイ。』

誰もいないはずなのに、声が聞こえる。
4人は思わず後退りする。

東雲「紹介します。彼は館長代理です。」

東雲が“彼”と言っている相手は紛れもなく猫である。
尻尾の毛先が筆のようになっている。
4人は思わず声を上げる。

『「「「猫が喋った！？」」」』

声が揃う。

代理『館長が長期に渡り出張となった。だから吾輩が代わりにいるのだ。』
「なるほど。とはならねぇわ。」
『ちょっと、口！！』

例え猫だとしても、相手は上司にあたる。
下手に舐めてると痛い目に遭うかもしれない。
が、シェイアとブランの詳しい情報は事前に知っているため、動揺しない。