【文アル】不仲な特務司書と審神者【刀剣乱舞】 (ページ5)

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0-2◆政府の命ページ5

『「特務司書？/審神者？」』

2人はその言葉を聞いて首を傾げる。

ｾﾚﾅ「聞いたことないかしら？……高校生で習うはずだけど？」

セレナの虚な目に2人は焦り、
「まぁまぁ……」とステラが宥める。

シェイアとブランは、昔から喧嘩ばかりしていたせいで、授業も抜けているところが多々あるのだ。

何より、日本に慣れていないという点もあるだろうが……。

ｽﾃﾗ「政府の人が来てね……最近特務司書業界も、審神者業界も人不足なんだって。」

碧「一応、特務司書の素質や審神者の素質を持つ人も中にはいるらしいですが、その多くが「ブラック図書館」や「ブラック本丸」らしいですよ。」

シェイアは思い出す。
授業では「ブラック企業に近しい」と教員が言っていたことを思い出す。

「でもよ……なんで俺達なんだ？」

ブランは、問う。
シェイアもその疑問には同感である。

この2人は、日本の「文学」や「歴史」に疎い。
しかも、約4000年前の大昔が関する仕事だ。
疑問を持つのは当然である。

ｾﾚﾅ「どうやら2人には、アルケミストと審神者の素質があるらしいわよ。」
ｽﾃﾗ「ボクらも過去に職業体験みたいにやってみたけど、2人なら人類史を守れると思うんだ。」

2人の言葉に頭を抱える。

碧「主様がご決断されたことに、俺はついて行きます。」
紅羽「俺もです。」

両親や執事に言われ、2人は答えを出す。

『「コイツと一緒は無理です！！/コイツと一緒は無理だ！！」』

その言葉に、皆苦笑するしかなかった。
この2人は本当に仲が悪いのだ。

？「皆様、お客様が来てますよ。」
？「誰だろー。」

真面目な声と少しハイテンションな声が聞こえる。
その正体は……

碧「おい。煙草は控えろ、ノーヴァ。」
ﾉｰｳﾞｧ「えぇ〜？！オレ、煙草ないと生きていけな」
？「おい、今すぐやめろ。」
紅羽「あっ！スピカ〜。」

ルナに使える執事・スピカと、
ジェーナに使える執事・ノーヴァである。

ｽﾋﾟｶ「案内いたしますか？政府の方らしいですが……」
ｾﾚﾅ「通してちょうだい。」