0-21◆双子の危機 ページ24
「戻ったぞ……」
碧『ブラン様！！ご無事でしたか！！』
「あ”っ？なんで碧が……」
碧『お願いします！！今すぐに図書館へ来てください！！』
紅羽「おい、主様は怪我を……」
碧『主様が！！……シェイア様が侵蝕者にやられそうになっているんです！！』
「「はっ？」」
シェイアも、ステラに模擬戦を何度か挑んでいた。
あの模擬戦は過酷で、シェイアは並の戦士では勝てないほどの武力はある。
が、侵蝕者という負の感情に負けそうになっている。
それを聞いたブランは、嘲笑しつつも焦っている。
___アイツが死んだら、ルナやジェーナが悲しむ。
そう思ったブランは、こう言う。
「今すぐ図書館へ行くぞ！！」
碧『ありがとうございます……』
.
.
.
「なるほど…潜書をすればいいんだな。」
碧『無理はしないでください！！』
「おう。」
.
.
.
「……ん？ここは……」
そこは、自然豊かな……逆に言えば自然しかない場所だった。地面を見てみると、辺り一面に水が流れている。
「常世……ってやつか？」
そこには、1人の少年がいた。
金髪に翠色の瞳、銀河のようなマントを羽織っている。
「お前、こんなところで何してる？」
？『ぼくは、……わからない。気がついたらここにいたんだ。』
「そうか……名前は？」
宮沢『宮沢賢治だよ。』
宮沢賢治。
それは、ブランでも知っている有名な童話作家である。
「文学が危険なんだ。一緒に来てくれないか？」
宮沢『文学が……！？』
「あぁ……これはお前達文豪にしかできないことなんだ。」
その言葉を聞くと、
宮沢は顔を縦に振る。
宮沢『ぼく、キミと一緒に行くよ。』
「ありがとうな、俺の名前はブラン・ローズウェイだ。」
宮沢『よろしくね、ブランさん。』
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作者名：月夜 | 作成日時：2024年2月5日 18時
