【文アル】不仲な特務司書と審神者【刀剣乱舞】 (ページ17)

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0-14◆有碍書ページ17

代理『……気を取り直して、お前達には有碍書へ潜書してもらう。』
『どの作品ですか？』

シェイアは聞く。
すると、館長代理は机の上に置いてあった一冊の黒い本を指差す。

その題名は、「ごんぎつね」。
作者は、「新美南吉」。

『しん…び…みなみ…きち…？』
碧『にいみなんきちです。』
『なるほど……？』

碧は思わずため息をつく。
とは言っても、漢字に関してはシェイアだけではない。
ブランも苦手である。

碧『ごんぎつねは確か……悪戯好きなキツネの「ごん」が兵十の鰻を盗み、

その後兵十の母親の死が自分のせいだと思ったごんが罪滅ぼしとして

木の実を兵十の家へと届けるけど……また悪戯をしに来たのだと勘違いされて撃ち殺されてしまう話……だったはずです。』

思わずシェイアは顔を顰める。
誰も報われない話だと。

こうしてシェイアは、改めて潜書をすることにした。

メンバーは、
織田作之助、徳田秋声、太宰治、志賀直哉、そしてシェイアの5人組。

碧『無茶はしないでくださいよ。』
『わかっておりますよ。』

そう言って、シェイアは有碍書を開く。
___文豪を救うために。