0-13◆天才と神様 ページ16
碧『！！本当にこれを使うと一瞬だな。』
代理『あぁ。だが、数も限られているにゃ。気をつけるんだ。』
碧が持っているのは、「調速機」と呼ばれるものである。
これは、潜書の長い時間を飛ばすことかできたり、傷を負った文豪を回復させることのできる万能なアイテムだ。
太宰『改めて、これからよろしくな。シェイア！！』
『ふふ……よろしくお願いします。』
碧(主様が……仲良くなってらっしゃる。)
代理『今度はシェイアが調速機を使ってみるにゃ。』
『はい。』
シェイアは、館長代理から調速機を受け取る。
そして、織田が潜書しているであろう有魂書にあてる。
すると文字が宙を舞い、2つの人間の形を作る。
志賀『志賀直哉だ。俺のことを「小説の神様」なんて言う奴もいるぜ。』
織田は少し……いや、かなり落ち着きのない顔をしている。
何故ならば、太宰が殺気を溢れ出しているからだ。
太宰『志賀直哉ァァァァァァァァ！！！』
徳田『うわ、びっくりした……』
織田『太宰クン！！落ち着いて！！』
碧『志賀直哉……「小説の神様」と呼ばれいる。えっと……太宰治とは仲が悪い……。』
『あらま。運悪くないですか？不仲が揃うの。僕もブラン嫌いですし〜。』
『……僕の名前は、シェイア・ローズウェイです。志賀さん、僕と共に文学史を守るために戦いましょう。』
志賀『おぅ！よろしくな。』
太宰『刺す！！』
碧『少しは落ち着いたらどうだ……』
太宰『てか！！アンタ誰！！』
碧『俺は碧。あの方の執事だ。』
太宰『……よろしく。』
碧『あぁ……よろしく頼む。』
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作者名：月夜 | 作成日時：2024年2月5日 18時
