彼たちがデビューするまで。【みどりくん】 (ページ20)

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「やばい、めちゃくちゃ緊張する」

突然、うちに押し掛けてきた彼は

どうやら明日のクイズ番組の収録に緊張しているらしく

さっきからずっとソワソワしている

「もー、落ち着きなよ。そんな緊張してもしかたないでしょ～」

「そーだけど...」

「大丈夫！亮平くんクイズの勉強ばっちりじゃん！」

「でも、緊張しちゃうだよ」

珍しく弱気で俯く。

らしくないな～なんて、でも緊張しちゃうよね

緊張をなくす方法か～

「じゃぁ、そんな亮平くんに私が時々やる緊張をなくすおまじない教えてあげよう！」

「おまじない？」

「そう、緊張したらここをとんとんとんって叩くの」

彼の左胸を軽く叩く

「それから、ぎゅってやって気合入れて。ほら、もう平気でしょ？」

気休め程度のおまじない

それでも彼には効果最大だったらしく

「すごい、なんか大丈夫な気がする」

「ほんと？」

「うん！ありがとう」

さっきとはかわって笑顔が出てくる

よかった、もう大丈夫そうだ。

「とりあえず、楽しめば大丈夫！」

「うん！」

がんばれ、

なにがあっても私はずっと君の事応援してるよ