彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ14)

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ライブの始まりが近づいてきた。

周りの子が騒いでいるのに気づきふと前を見ると、何人かの人にまじって金髪の少年

どこかで見たことがあった。

「なー、ラウール～」

「なにー？」

ラウール･･･。

あ、彼の話によく出てくる最年少のかわいい子だ

周りの子によるとそこは見学席らしい

そっか、まだ未成年だから出られないって聞いたな。

そんな事を考えていると始まってしまった。

どのグループもみんなかっこよかった。

「次は、SnowManでD.D～！！」

そう言うと会場はさっきよりもすごい盛り上がりを見せた。

出てきた彼は私のいつも見ている彼と全然違って見えた。

かっこいい衣装を着て歌って踊ってアクロバットをして･･･

全部が眩しくみえた。

曲の終盤ステージを走っていた彼らは突然目の前で止まり、飛び降りた。

周りの歓声がまた大きくなる。

彼らは笑顔でラウールくんのもとへ駆け寄った。

驚いていると佐久間くんの大きな目と合い、きょとんってした後気づいたようにひーくんに教えたいた。

あぁ、内緒で来たのに。

佐久間くんに言われ振り向いた彼。

心底驚いたような顔をした後、とっておきの笑顔を見せてくれた。

私にだけ向けてくれた特別な笑顔。

「かっこいいよ！！」

気づいたら大きな声で叫んでいた。