↓ ページ36
「A！？」
ノックもせずにあけると、そこには小さくなったAが便器に半分もたれながら苦しそうに呻いていた,。
「どうしたん！？苦しいんか！？」
小さくなっていることはノータッチで、A
の肩を掴み抱き起こす。
「熱っ……」
服越しにでもわかる、高熱だ。
どうしよう、どうしたらと悩んでいる内に体は動き出していた。
しんぺい神のところに行かなくては。
ぐったりと力の入っていないAを抱え、最低限揺らさないように医務室へと走った。
---
「だいぶ高熱やね」
食堂にいたしんぺい神を呼び戻し問診させる。
意識はあるようだが受け答えがままならない状態だった。
「なんで急に……てか、体も小さなってるし……」
「あー……」
「なんかしたんか」
「……えへ、実は」
反省していないような口ぶりで昼の出来事を話し始めた。
もはや怒りを通り越して呆れしか出てこない。
こいつも暇かよ。
「体にあってなかったんかな。高熱は想定外やわ」
「全く薬慣れしとらんやろうからなぁ」
「なーなーA大丈夫なん？ってなんかちっちゃない？ロボロより小さいんと違う？」
「は！？まじか！」
「嬉しそうにすんなや」
突然シャオロンとトントンが乱入してきた。
少しは心配だったのであろう、奥にも何人かちらほら着いてきているようだ。
「しんぺい神が薬を盛った」
「それは略しすぎ！！」
「何しとんねん。暇か」
「いやー、暇しとったんはAやねんけどなぁ」
ぽりぽりと頬をかくその様子から少しは罪悪感が芽生えたようで。
何よりです。
「とりあえず容態は見とくから、皆飯食ってきてええで」
「ペ神は？」
「俺のせいやしさすがに面倒みるわ」
「そか、頼むわ。後でペ神の分と軽いもん持ってくるわ」
「ありがと〜」
そう言って大勢で出ていこうとした瞬間である。
「ま、ま」
「ん？」
「ま"あぁぁぁま"あぁぁぁぁぁ！！！！」
絶叫と共にボロボロと泣き出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1255人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四ツ目神信者（笑）(プロフ) - ちょこちょこ入ってくるネタがツボに入って辛いですｗｗｗ応援してます！ (2019年8月23日 18時) (
レス) id: 6078fac12b (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございました。探すのに時間がかかり返信が遅くなってしまい申し訳ございません。これからもぜひよろしくお願いします！ (2019年7月11日 22時) (レス) id: b56924dbb1 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違いだったらすいません (2019年7月6日 13時) (レス) id: 9202ab28fa (このIDを非表示/違反報告)
あ - じっと見つめられる瞳は思い…誤字ってます (2019年7月6日 13時) (レス) id: 9202ab28fa (このIDを非表示/違反報告)
さなろ(プロフ) - めっちゃ面白いのでリクエストして見たくなりました！ (2019年5月11日 10時) (レス) id: 84ef21ef5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚月 | 作成日時：2019年4月16日 5時
