暇という名の罪と罰 ページ29
ゴンっ
私は自室で机に頭をうちつけた。
あのね
「暇だ……」
そう、暇なのだ。
図書館？あおむし以外読みたいのはなかった。
手合わせ？心臓飛んでくるんでしょ？
あ〜〜〜暇すぎるんだよ、これじゃあ前任(？)が逃げ出す気持ちも分からなくはないわ！
---
「ってことなんですけど……なんかすみません」
「ええよ」
そう言ってにっこり笑うしんぺい神さん……いや、ペ神。
さっきそう言えって脅された。
彼は何かと気にかけてくれて、前にオスマンさんに毒を盛られた時もなんやかんなお世話になっている。
警戒されてるのは分かってるんだけどね。
んで、まぁちょっと廊下を走って遊んでたんですよ、暇すぎて。
そして角からペ神が現れて、避けようとして別方向に無理やり向いたら壁に激突して見事鼻血を出した。
いや〜これでも女の子だからね、さすがに恥ずかしいよね。
「もう走ったらあかんよ」
「は、はーい……」
「そんな奇行に走るくらい暇なんやね……あ、じゃあこれ」
「え、え、なにこれ怖い怖い怖い！！」
渡されたのはショッキングピンクの液体。
ほのかに甘い匂いが漂っているんですけどもしかしてそういう？そういう系のお薬ですか？
大丈夫ですか？フラグ付けておきますか？
「なんかピンクになったけど変な薬ちゃうからな？」
「へ、へぇ」
「ちょっと背が縮んでちょっと獣耳生えるくらい」
「変な薬ですよね！？そんな薬こっちでは当たり前なんですか！？」
「そっちにはないの？」
「アニメ……えぇと、フィクション作品の中での創作物としてはなくもないですけど……」
「ふーん、化学が遅れてるんだねぇ」
いや遅れてはないと思いますけど、とは言わなかった。
だって詳しく聞かれても分からないもん！口は災いの元っていうもんね！！
「そ、それで、これを飲めと？実験台的な感じですか？」
「いやいや、女の子にそんなことしたらセクハラやんか」
あ、この世界にもハラスメントの意識はあるんですね。
よかったよかった……のか？
「誰かに盛ってきてよ」
what?
それはそれでパワハラでは？
「え、いや、私の立場分かってます……？下手したら命がないんですけど……？」
「大丈夫やって〜毒じゃないんやし」
「いやいやいやいやでもっ」
「それにさ、」
ペ神がニッコリと笑う。
なんで顔のほとんどが隠れてるのになんで分かるんだろーとか脳天気なことを考えていた。
「暇なんでしょ？」
……口は災いの元、でしたわ……。
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四ツ目神信者（笑）(プロフ) - ちょこちょこ入ってくるネタがツボに入って辛いですｗｗｗ応援してます！ (2019年8月23日 18時) (
レス) id: 6078fac12b (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございました。探すのに時間がかかり返信が遅くなってしまい申し訳ございません。これからもぜひよろしくお願いします！ (2019年7月11日 22時) (レス) id: b56924dbb1 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違いだったらすいません (2019年7月6日 13時) (レス) id: 9202ab28fa (このIDを非表示/違反報告)
あ - じっと見つめられる瞳は思い…誤字ってます (2019年7月6日 13時) (レス) id: 9202ab28fa (このIDを非表示/違反報告)
さなろ(プロフ) - めっちゃ面白いのでリクエストして見たくなりました！ (2019年5月11日 10時) (レス) id: 84ef21ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚月 | 作成日時：2019年4月16日 5時
