爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ29)

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「全く勉強してねー!!」

期末テストのことについて上鳴くんや芦戸さんたちが話している。そこで私は自分の前にある文字が見えた。…何だろうコレ。"成績18位"って…

『私…！？』

「うるせェ。」

私の髪を触りながら爆豪くんは私にそう言った。横目で爆豪くんを見ると、そこには"成績3位"という文字が見える。え…あの点数で3位？…もっと上の人はどんな頭脳をしているのですか。

「座学ならお力添え出来るかもしれません。」

神々しく輝く"成績1位"の文字。神様の血を引き継いでいる人のように八百万さんが微笑んだ。

「この人徳の差よ」

切島くんがこちらを向いて爆豪くんに言った。私は苦笑いするしか出来ない。

「オラッ。出来たA。てめェ、俺もあるわ、てめえら教え殺したろか。」

フワッと彼の手から離された私の髪の一部が、最近流行りだと言われている髪型に変わっていた。

「おう！頼む！」

じーっと編まれた髪の一部を触って見つめる。こういう事も出来るんだ…嬉しいのか私はそのままぼーっとしていた。

「風化？」

『はい！？何でしょうか…』

「だから、今度の休みに爆豪に勉強教えてもらおうぜ！」

『いいよ。よろしくね、爆豪くん？』

おう。といつものように返事をして爆豪くんは席に着いた。そこで切島くんがこっそり私に話しかけた。

「なぁ、お前らって付き合ってる？」

いきなり聞かれたせいで、私の髪がビーンと逆立った。爆豪くんは……多分聞いていない。ここは正直に答えよう。

『つ、付き合ってないよ？』

「そうなのか？さっき風化の髪いじられている時、風化の顔赤かったし、照れてんのかと…」

わ、私そんな顔してたかな…ダメだ。これ以上考えてはいけない気持ちになる。だから数学の事を考えてその思考を放り投げた。

「オイ、もうちょっとじゃねーの？爆豪。」

「るせぇ…てめェには関係ねェだろ。」

そんな会話は想像した数字が全部かき消してくれた。

…はず？