爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ14)

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61　その人はページ14

『ごめん…こういう事言われても困るよね…』

泣きながら話していたが爆豪くんは静かに聞いてくれた。

次の瞬間爆豪くんは私を強く強く抱きしめてきた。涙がまた零れ落ちる。

『何で…何でいつも…私の傍にくるの…』

『一緒にいても……爆豪くんが辛くなるだけだよ…』

全部話した今、爆豪くんはきっと私に興味をなくしたであろう。だって敵と同じ行為をしていたんだから。

…なのに何で……何で……抱きしめてくれるの…？

「お前が泣いてんのだけは見逃せねェ…」

私は落ち着いて涙を拭いた。すると、爆豪くんは何か言いたげにしていた。それでも私は先に聞きたい事があった。

『あの時…私を救けてくれたのは…』

『爆豪くん…ですか？』

「……さァな」

何でこういう時は素直になってくれないんだろう。顔赤くしているから分かりやすいな爆豪くん。

『お礼…言いたかったの…ありがとう…』

「別にいいわ」

すぐにこの声を思い出せなかった私はダメだな…話している時にまさかってなったんだもん。

「俺と…付き合うか。」

『…ううん。ごめん…好きになるってよく分かんない…』

『でも、ありがとう。…話したら気持ち楽になった。』

「…そいつとまた会った時俺がそいつ殺したる。」

『ヒーローらしからぬ発言…』

爆豪くんのおかげで今雄英にいるっていうのも過言じゃないかな。そんな事怖いから絶対言えないけれど。

怖いから…なのかな…純粋に言うのが恥ずかしいだけ…なのかな。自分の感情が分からないなんてまだまだだな。

「絶対俺のモンにしてやんよ…」

この日は爆豪くんと仲が深まりました。