【呪術廻戦】このくそったれ呪術界に爆焔を！【男主】

爆裂とクール ページ6

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まずは一旦落ち着こう。





「「「…………………………」」」





沈黙が教室内を支配する中、冷静になろうと決めポーズのまま顔をｽﾝｯとさせる。





クールになれ紅魔A！ まずは状況確認だ。俺の紅魔族流の挨拶(ボケ)で、七海建人は虫をみるような目で固まり、灰原雄は笑顔のまま瞬きすらせず固まっている。





うむ、どうやら二人とも情報が完結していないようだ。ならばここは、静寂を作った本人がこの沈黙を破ってみせよう。





ていうかこの空気に耐えられないっ！！ お願いだから何か喋ってお二人さんっっ！？





「……どうした。俺が名乗ったのだから、次はお前らの番だろう？ 嗚呼、今のは紅魔族流の挨拶だから無理して真似はしなくていいぞ」





俺は心の中で叫びつつ、平然を装いながらマントをバッサァと翻し二人へ返答を促した。





落ちこぼれでも、マトモな感性を持っていようとも、俺は紅魔族だ。入学初日に格好悪いところを誰にも見せたくないのだ。……既に手遅れだというツッコミは無視する。





「ぼ、僕は灰原雄！ よろしくねAっ！ ほら、七海も名乗って名乗って」





「もう貴方が言ってるじゃないですか……七海建人です。よろしくお願いします」





「うむ、灰原に七海か。よろしくな」





漸く紅魔の無量空処から抜け出せたのか、灰原は安定の人誑しスマイルで俺に握手を求めてきた。俺はガッチリと手を掴んで握手に答えると、二人に向かって軽く頭を下げる。





警戒心は先程よりは薄れてきている。俺は畳み掛けようと懐から一枚の写真を取り出し、七海の机に乗せる。……七海が顔を顰めたので、灰原の机に移動させた。





ごめんて。ごめんて七海。これからはカスクート以外お前の机に何も置かないから。





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