隙だらけ ページ3
男｢この前の本、どうだった？｣
貴｢とってもよかったです！続きも買っちゃいました！｣
先日、たまたま学校の図書室で知り合った先輩と本の趣味で意気投合してしまい、教室を通りかかると話しかけられた
男｢だよね！Aちゃんとは趣味合うな〜
あのさ、まだ貸したい本あるから今日うちに来ない？｣
たしかに勧めてもらった本はとっても面白くて、他のオススメも気になるけど、家にまで行ったら勝己くんに殺されるな…なんて考えていると
貴｢うわぁっ｣
爆｢コイツ、俺のなんでちょっかい出さないでください｣
後ろからグイッと頭を引き寄せられ、バランスを崩して彼の胸にもたれ掛かる
見上げるとやっぱり勝己くんで
口調は冷静なものの、凄い怖い顔をしていた
貴｢ちょ、勝己くん
そんなんじゃないって｣
爆｢行くぞ｣
私の言葉を無視して、強引に腕を引き
その場から立ち去ろうとする勝己くんに
抵抗できるほど私に力はなく、振り返って先輩にすみませんと頭を下げる
貴｢か、勝己くん
腕痛いよ｣
無言で引っ張られ、どこまで行くのかと思えば
屋上へと続く階段の踊り場で勝己くんは足を止めた
腕を離したかと思うと、壁際に追い込まれて
逃げ場がなくなる
爆｢てめぇは隙がありすぎなんだよ
もちっと俺の女だってこと自覚しろや｣
赤くギラつく瞳に捉えられ、嫌でも心臓が鳴る
貴｢で、でもあの先輩は私に本を貸してくれようとしただけで………んッ｣
そう言うと勝己くんの顔が近づいてきて口を塞がれる
貪るようなキスに息苦しくなって、トントンっと胸を押すと漸く離してくれる
貴｢か、勝己くん！こ、ここ学校だよっ｣
爆｢あのクソモブ野郎下心丸見えだったわ！
気づけやアホ！
……てめぇは俺のことだけ考えときゃいーんだよ！
わかったな！｣
それだけ言ってプンスカしながら階段を降りていく勝己くん
爆｢てめぇは暫くそこにいろ｣
貴｢え、私も一緒に｣
爆｢ンな蕩けた顔で一緒に戻ったらクラスのやつらに何してたかバレんぞ｣
そう言われてボンッと余計に顔が赤くなるのを感じた
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
