いってらっしゃい ページ10
どうも皆さんAです。そしておはようございます。
あれから数日、勝己くんは見事雄英高校に合格しました。
流石ですね勝己くん！
そして今日はいよいよ、勝己くんの高校生デビューの日です！！
「勝己ー！！早くしなさーい！」
「うっせぇ！分かっとるわ！」
『ンナーォ』ｽﾘｽﾘ
「おう、行ってくんなA。いい子でちゃんと待っとけ。帰って来ら遊んでやる」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
『ニャー』
支度をして家を出ようとする勝己くんの足元に擦り寄り、お見送りをします。
すると勝己くんから嬉しいお誘いが！！
ちゃんと待ちます！なので一緒に遊びましょう！！
「すっかりAに溺愛してるわね〜」
「ﾌﾝｯ…誰かと違ってAは可愛げがあるんだよ」
「ちょっとあんたどういう意味よ！」
「そのままだクソババア！！」
『ニャ……』
もうこれは恒例になりつつありますね、この親子喧嘩。
どっちかが一言二言多いせいで、始まってしまいます。
仲が良いのか悪いのか分かりませんね。
ほら勝己くん、早くしないと遅刻しますよ。
『ニャー』
「！……あぁ、行ってくる」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「行ってらっしゃい」
「ん」
ーバタン
「ふぅ、もう勝己も高校生か…」
『ンニャ』
時間とは経つのがとっても早いものですね。
光己さんもそう感じているのか、勝己くんが出ていった玄関のドアをじっと見詰めています。
「さて私も仕事しないと…」
『ニャーン』
じゃあ私もご近所をお散歩するとしますか……。
光己さんに裏口を開けてもらい、昼の散歩へ出掛けました。
あぁ〜やっぱり春は長閑でいいですね。
過ごしやすくてとても快適です。
道を歩いていると、前からランドセルを背負った女の子が歩いて来ました。
「あ、ねこちゃんだ！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
『ニャーン』
違いますよお嬢さん、私はAって言うんです。
……私が拾われた時の勝己くんは、これぐらい小さかったのに。
「ねこちゃんばいばーい！」
『ンニャ』
大きく手を振って行ってしまったお嬢さん。
勝己くんもいつか大人になったら、私を置いてどこかへ行ってしまうのでしょうか……。
……何だかとても寂しくなってきました。
早く勝己くん、帰って来ないかな。
私は踵を返してお家に帰ることにしました。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
