許しません ページ9
「A〜！ほらあんたの好きな煮干だよ〜」
『……』ﾌﾟｲｯ
「Aちゃん、カリカリ食べるかい？」
『……』ﾌﾟｲｯ
「A、飯くらいちゃんと食え」
『……』ﾌﾝｯ
こんにちは、Aです。
今私は目の前にあるご飯と睨めっこしてます。
と言うのも、私只今ダイエット中なんです。
なので、勝己くん達からの甘ーい誘惑をなんとかして耐えてます。
て言うか勝己くん、あなたがデブいって言うから我慢してるのに、なんですかその言い草は！
私は割と怒ってるんですからね！
『……』ﾊﾞｼﾊﾞｼ
「めちゃくちゃ怒ってるねAちゃん」ｺｿｯ
「尻尾あんなに叩き付けて……勝己、あんたAになんか言ったんじゃないの？」ｺｿｯ
「ハァ！？なんで俺なんだよクソババア！別に何も言って………ねぇ、多分…」ｺｿｯ
こらそこ外野！コソコソしてるの丸聞こえですよ！
勝己くんに関しては、私許しませんからね！
いくら猫と言えど、一応レディですから！
「何か思い当たる節があるのかい？」
「……ついこの前、Aに重たくなったって言った」
「Aちゃんは、それを聞いて傷ついちゃったのかもね」
「それなら、ほらさっさと謝ってきなさいよ！」
「うるっせーわ！俺に指図すんなババア！言われなくても謝るわクソが！」
勝己くんは立ち上がり私の目の前まで歩いてくると、しゃがんで私に目線を合わせてきました。
「なぁA、怒っとるんか？」
そうです、私は怒ってます。
「デブいって言って悪かった。お前は今のままでも充分可愛いから機嫌直せ」
そんな簡単には許しませんよ、私傷付いたんですから。
「最近遊んでやれてなくて悪かった」
そうです、元はと言えば勝己くんが遊んでくれないからです。
前と言ってることが違う？
我々、猫にだって我慢の限界というものはあります。
「しばらく構ってやれなかった分、Aの気が済むまで付き合ってやるから……」
『ンニャ……』
だから機嫌直せ、と両腕を少し広げた勝己くん。
これはおいでの合図。
うぅ、さすがに私も大人気なかった気がするので、ここら辺で許してあげます。
勝己くんの胸に飛び込み、首筋にグリグリと頭を押し付けます。
「ん……今日は一緒に寝るか」
『ニャア！』
あ、ダイエットの話ですか？次の日からキッパリ辞めましたよ。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
