お邪魔します ページ4
「おいババア、風呂！」
「ただいまが先でしょうが！！」
私を抱いて家まで連れ帰ってくれた少年。
勢いよく家の中に入ったものの、挨拶が挨拶でお母さまに鉄拳を喰らってました。
それは、自己自得ですよ少年。
「いってぇ…マジで容赦ねーなババア」
「さっきからうるっさいわね！……あら？この間の猫ちゃんじゃない。どうしたの？」
「……野良犬に襲われてた」
「ふーん、助けてあげたんだ。偉いじゃん」
「うっせ…」
決して優しくはないけれど、少年の頭を撫でるお母さま。
そっぽを向いて顔を隠す少年は、その手を決して払おうとは思ってないみたいで。
私からだと、少年の顔が赤いのが丸見えです。
「……っていつまで撫でてんだよババア！//こいつ風呂入れるから離せ！」
「はいはい」
「"はい"は1回だろ！」
「はーい」
『ニャーン』
少年は私を抱えながら、器用にランドセルをソファの上に置き、タオルを持ってお風呂場へ向かってます。
それにしても仲がよろしい親子ですねー。
直球ではないですが、愛情がしっかりとお母さまから伝わってきます。
「お湯かけるぞー」
『ニャア……』
ザバーっと頭からぬるま湯をかけられました。
あ、水ですか？私は全然平気です。
水が苦手な同士が大半ですが、怯えることは何もないのです。
だって水は引っ掻かないし、噛みつきもしませんから。
流石にいきなりかけられるとビックリしますけど、水浴び程度ならへっちゃらなのです。
少年は優しく、しっかりと私の身体に着いた泥や埃を落としてくれました。
こうして誰かに洗って頂けるのは、いつぶりでしょうか。
「…………よしっ！キレイになった！」
『ニャ！』
濡れた身体をタオルで拭かれ、水気を取ってもらいます。
そして仕上げに取り出されたのは、ドライヤーでした。
ああ、私これ好きなんですよね。
ここから出てくる風が気持ちよくて、とても好きです。
ーブォー
『ンナァ…』
「水も嫌がんねーし、ドライヤーも平気……変な猫だな、おまえ」
『ンナーォ』
変とは失礼な。
私はそこら辺の同士とは違って経験が豊富で、余裕があるだけです。
決して変なわけでは、無い！………筈です。
「これで良いだろ」
『ニャァン……ｺﾞﾛｺﾞﾛ』
「おう、どういたしまして」
ありがとうと擦り寄ると、それが少年に伝わったのか返事が返って来ました。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
