非日常は突然に ページ30
皆さんおはようございます、Aです。
あれから私と勝己くんは無事仲直りして、私は勝己くんに抱っこされながら寮へと帰りました。
その夜、勝己くんは私の事を、一切離してくれませんでした。
それだけ勝己くんに心配を掛けてしまっていただと、改めて思い知りました。
夜が明けて、私はいつも通りに勝己くんを起こして送り出し、今は恒例のお散歩タイムです。
今日は学校の敷地内を出て、ちょっと遠い所まで来てみました！
あ、今更ですが私を保護して下さった心優しい方は、普通科の心操さんと言うそうです。
今度何らかの形で、お礼をしないといけませんね！
「まぁ！可愛い猫ちゃん！」
『ンニャア』ｺﾞﾛｺﾞﾛ
「人懐っこくてイイ子ねぇ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
『ニャ！』
道を歩いていると、女の人が私を撫でてくれました。
しかし、撫でられているだけなのに、身体に違和感を感じます。あまり上手く表現できませんが、ムズムズして落ち着きません。
何となく身の危険を感じた私は、その女性から離れました。
「あら、もう行っちゃうの？」
『二、ニャ…』
「…それじゃあ、思い切り楽しんでね。可愛い猫ちゃん？」
ふふふ、と笑う女性。
口元は笑っていますが、目が間違いなく笑っていません。失礼ではありますが、その表情がとても不気味で私は一目散に寮へと逃げ帰りました。
ですが、何とか学校の敷地内までは帰ってきたものの、身体が急に怠くなり、私はその場に倒れ込んでしまいました。
．
「………、ぃ…………おい！」
『……ん………』
「お前、こんな所で何しとんだ」
体を揺すられて、私は目を覚ましました。
すると目の前にいたのは、勝己くんで。
あれ？勝己くん、小さくなりました？
何だかいつもより勝己くんが小さく見えるんです。
「つーかここの生徒じゃねぇだろ。どうやって入ったお前」
『入るも何も私は……あれ？』
ん？私、今喋りました？
ようやく自分の異変に気がついた私は、目線を下に下ろして自分の姿を確認します。
肉球のついていた手足は、五本指に分かれてまるで人のようになっていました。
毛の色も白ではなく肌色に……いや、これは毛じゃない皮膚だ！
しかも、ちゃんと白いワンピースを着てます。
え、それじゃあ私……
『人間になってる…』
「あ？」
『い、いえ何でもありません！』
私、生まれて初めて人間になりました！
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
