ただいま ページ32
手を繋いで寮の中に入った私達でしたが、案の定、共有スペースで寛いでいた上鳴さん達に見つかってしまいました。
そして今は、その共有スペースのソファに勝己くんと並んで座らされて、上鳴さんの質問を受けています。
「さぁ、とっとと吐いてもらおうか爆豪く〜ん？」
「おい上鳴、なんかキャラ変だぞ」
「お黙り切島！て言うか彼女できたなら、何で言ってくんなかったんだよ爆豪！」
「誰がテメェなんかに言うかよ。つか、彼女じゃねぇよ」
「じゃあ、この可愛い子ちゃんは誰よ！」
机に手をつき、身を乗り出して聞いてくる上鳴さんに、眉間のシワを濃くしながらも、サラリと答える勝己くん。
「Aだわ」
「え？」
『はい、Aです！』
勝己くんの返答で、目が点になった上鳴さんが私の方を向き確認してきました。
それに笑顔で返事をすると、次の瞬間、驚きの声が寮の中に響き渡りました。
そしてその声に釣られるようにして、また何人か集まってきました。
「へぇ〜Aちゃん、人間になったんかぁ…可愛ええ！」
「本当ね。お人形さんみたいで、とっても可愛らしいわ！」
『えへへ…ありがとうございます！』
私の周りには、麗日さんや蛙吹さんを始めとするＡ組の女の子が集まってきました。
沢山褒めてもらえて、とっても嬉しいです！
チラリと勝己くんの方を見ると、何やらとお話のようです。
「爆豪…お前、そういう趣「…そんなに干し葡萄になりてぇのか？」ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」
「にしても、やっぱ可愛いよなA」
「何言ってやがんだ。Aが可愛いのは、猫の時から分かっとったわ。指一本でも触れてみろ、ぶっ殺すぞアホ面」
「お、おう！(顔超怖ぇ…！)」
「ﾌﾝｯ…」
お話が終わったのか、勝己くんは私の手を掴んで共有スペースをあとにしました。
エレベーターに乗って、勝己くんのお部屋がある階まで上がります。
4階でドアが開き、勝己くんが先に降りて、そのあとを着いて行きます。
いつもは見上げるほど大きく見えていた扉も、今ではそこまでの物ではありません。
ガチャリと鍵を開けて、中へと入って行く勝己くん。
「おら、入れ」
『お、お邪魔します…？』
「いつもここに住んでんだろうが。……そうじゃねぇだろ？」
『………ただいま…？』
「…おかえり、A」
その言葉を聞いて、私の心の中が、じんわりと暖かくなっていくのが分かりました。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
