私が山田家だという勘違いが止まらないんだが？【ヒプノシスマイク】

勘違い78 ページ33

Aside



意識がフワフワする。心地良くて海の中で穏やかな波に撫でられてるようなそんな感覚だった。もっと深くに行けばずっと眠れそうな程心地よい。



深く深く潜ろうとしたその時いろんな人の声が聞こえた。


沢山の男性の声と1人の女性の声。
ガヤガヤと騒がしいし、執拗に目を覚ますよう促してくる。



普通なら無視して立ち去っていたがこの時ばかりはなぜだか…









この騒がしいのが他のどんなことより心地がよかった。




私は潜るのをやめ、声のする水面へと向かった。もう少しで出れると思った時白い光が私を包んであまりの眩しさに目を閉じた。









瞼に光が感じられなくなり、様子を見るためにうっすらと目を開けた。


そこには各ディビジョンのメンバーと無花果姉さんが疲れたように座っていた。



『あれ…皆？』



｢｢｢｢｢｢!?｣｣｣｣｣｣


私の声に驚いたような素振りの皆は一斉に私の近くに寄ってきた。よいよいちこう寄れ。


無花果｢よかった…もう目を覚まさないかと思った…!!｣


泣きながらそういう無花果姉さんに抱きつかれる。


『あれ…何があったんだっけ』


一郎｢覚えてないのかお前権占に…｣



は、あのババアがどうしたんだ…いや、思い出した。


『あー…思い出した。武力が無くなっても暴力は無くならないねぇ』


呑気にそういう私に皆呆れたようなでも優しい笑顔を向けてくれた。



一郎｢あと、気になっていたんだが勘解由小路さんとお前の関係ってなんなんだ？｣

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