私が山田家だという勘違いが止まらないんだが？【ヒプノシスマイク】

勘違い67 ページ22

Aside



車の中で暴れまくって、気絶させられた私は今、見たことの無い倉庫のようなところで目を開けた。椅子に座らされ後ろ手を縛られた状態だ。


『クソっ取れねぇ』


ギチギチと音を鳴らす縄が取れそうな予感はない。もう少し手入れしてある縄がよかった。皮膚に擦れてそろそろ血が出そうだ。


体を前後に勢いをつけながら揺らし縄を解くのに使えるものがないか移動しながら探す。もちろんケータイは取られているようだった。左馬刻さんから貰ったものなのに。



??｢あら、もう目を覚ましたの。相変わらずタフね。｣


突然の声に思いっきり振り向く。待って首ゴキっていった…


『相変わらずヒステリックを起こすと何やらかすか分からないババァだな』


そういえば頬を平手で打たれる。
そして、気が狂ったかのように叫び出す。

??｢あんたはそうやっていつもいつも!!!いい加減にしなさいよ！あんたのために私は頑張ってきてたのにあんたは人の事馬鹿にするような事しかしない!!!ァァァ、腹立つ!!母親を少しは敬いなさいよ!!!｣


『人のこと馬鹿にするような事？した覚えありませんけど？ああ、もしかしてキーキー喚き散らすお猿さんのことかな、人なんて比喩表現使うから一瞬分からなかったわw』


ﾄﾞｶｯ

ババァの靴が腹にめり込み椅子ごと床に叩きつけられる。

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