山田家と勘違いするの辞めてくれません？【ヒプノシスマイク】

勘違い23 ページ25

Aside




アニメイトで、予約していた漫画を受け取りついでに最新のラノベも買った。ラノベは普段あまり読まないが、人にオススメされたりすると読む。それがまた面白いが、ハマってしまうと本格的に金銭面がアウトなので自重している。




『１ヶ月は生きていけるわ〜』


もっと生きていけるかもしれないわ〜。
特典が嬉しすぎる。尊い。



そうすると、帽子被ってマスクを付けているあからさまに俺変質者ですって感じの背の高い男の人が


｢売り切れてる…｣


とげんなりしていた、
よく見ればそこは私が買ったラノベの棚で、
きっとこの人はラノベ買いたかったんだな〜というのが見て取れる。




まぁ、買ったものはあげないけどね！
可愛そうでもなんでも自分が手に入れたものだしそう簡単にあげられるものか！


ははん、と思いながら店を出ようとした時、沢山の女性に流されて出ることが出来なかった。



｢これあげるんでよかったら読んでください！｣


｢私のを読んでください｣


｢私のを!!｣



そう言いながらどんどんラノベを渡そうとする女性達。何だあれ。なんでそんな渡そうと…？



まぁ、いいか関係ないし外でよ。


きつきつの飽和状態の店内から出ると都会の空気も美味しく感じた。そんな気持ちも束の間。


ブルーのナイロン袋がレジで会計した時より軽くなっていることに気付く。






『ラノベがないッ!?』

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