第18話 ページ21
「どうして、そんな事……」
「アンタには大変世話になったよ。特に俺の指をちぎったり、湖に顔を突っ込まれ溺れさせたりしたのはさすがに死ぬかと思ったなー。まあ、今思うといい思い出だけどな。
だから鬼達の中で一番俺のことを嫌ってたお前が、どうして殺さずに育てたのかなー、って単なる疑問だよ。」
俺は笑顔を作り、猗窩座に向ける。猗窩座は目を見開いたあと、余裕がなさそうに笑い、口を開いた。
「別にあの方の命令に従っただけだ。後は単なる興味だな。あの方が人を気にいるなんて初めてのことだから、どんなものか確かめていただけだ。」
「そうか……」
俺は静かにそう呟き、刀を抜いた。それを見て察した猗窩座も直ぐに俺から距離をとり戦闘の態勢に入った。もう此奴に用はないだろ。恐らく無理矢理にでも俺を連れていく算段だろうから、奴の首を斬ればいい話だろう
「おいおい、育ててもらったのにこれかよ……親不孝だな。」
「俺は柱だ。鬼を見つけ次第斬れと命令されてるんだ。しょうがないだろ。」
2人の殺気がぶつかり合う。猗窩座はそれを楽しんでいるようだった。
俺は別に何とも思わなかった。闇を切り裂くようなピリッとした空気に再び夜は騒めし始める。
「久しぶりに、骨のある奴と戦える……!」
猗窩座はそう呟き、ものすごい速さで間合いを詰めてきた。俺は剣を構え、口角を上げた。
やっぱ戦いはこうでなくちゃな。
「親子喧嘩と行こうか……A!!」
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らずぴす(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月29日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2019年8月29日 19時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!コメント励みになります! (2019年8月20日 6時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - すごく続きが気になります。 (2019年8月20日 1時) (携帯から) (レス) id: 6b3eeca1de (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます!! (2019年8月9日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年7月22日 21時