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5話 ページ6

とりあえず漱石じぃちゃんが何者なのか全くわからないまま過ごしてきたのをとても後悔している。
後ろに跳躍しただけで山の中に消えてくんだよ?距離十五メートルくらいあったんだよ?



「家……戻るか。」



冷静さを取り戻した俺は、一旦家の中に入ることにした。よくよく考えると家もあるし、食料だって冷蔵庫に沢山ある。貯金もじぃちゃんが置いていったのでお金にも困らない。
何不自由ない生活じゃないか。……はぁと溜息をつき、ふと机に目をやるとメモ用紙のようなものが置いてあった。



【本当に困った時は“夏目漱石の孫です”と言え。Aの力になってくれるものが現れるはずだ。】



そう書いてあるメモ用紙をクシャッと握る。くっそ……じぃちゃん最強かよ……
俺なんて友を作るためにとかいって早16年。一人もいない。そんなことを考えていると無性に悲しくなったので、頭をガシガシ掻く。



そういえば俺、まだこの山から降りたことないんだよなあ。せっかくだし、降りてみるか。
……友達を作るというモブライフ計画もあるし。



そうと決まれば有言実行。俺はすぐさま支度をして扉を開けた。そこでふと思い出す。
じぃちゃんに護身術は教えてもらったけど、転生してから異能力を発動したこと無かったけど衰えてないかな……



俺は小石にそっと持ち上げ思い切り木にうちつける。



「ていっ!」



俺の声とともに小石は銃弾の如く木を貫き幹が倒れる……衰えてはいない、と。
今のは俺の異能の一つ、重力操作だ。一応全異能使えるようにはしたけど……もう使うのやめよう。



自分でもわかるような座った目をし、俺は山を下って行った。

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らずぴす(プロフ) - *ふわ*さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります! (2019年5月1日 15時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
*ふわ* - 初コメ失礼致します!主人公くんの性格その他もろもろ込みでこの作品のファンです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年4月30日 20時) (レス) id: 18cb4fa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです! (2019年4月28日 21時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好きです((設定とか主人公の立ち位置が好みです!もう産まれてきてくれてありがとう!(?) (2019年4月28日 19時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年4月19日 19時

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