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17話 ページ18

「おはようさん。あ、俺は君を助けたの。敵じゃないからね、そこの所よ、よろしく……」



やつがれくんは起きた瞬間こっちに膨大な殺気を向けてきた。やばいやばいやばい、助けた人に殺されるとか俺の第2人生ライフはそんなこと望んじゃいない。



「言葉でた騙す奴も居る。故にお前が敵ではないとは言いきれない。」



「お、おお……そうだな。」



この警戒心、ちょっと苦手だ。それが自分に向けられていると思うと胸が痛くなる。
その姿はまさに……狗。
この警戒心むき出しのやつがれくんの誤解をどうやって解くか……



思いつくのはただ一つ。



俺は服の裏に隠していたナイフを取り出し、勢いよく腕を刺した。
やつがれくんの目が大きく見開く。この感覚、久しぶりだ……矢張り慣れぬものだな……



「君の敵じゃないことをこの傷に誓おう。」



「貴様……何故そこ迄……」



ポタポタと指先を伝って床に落ちる鮮血。やつがれくんの大きな瞳。俺はそれらをゆっくりと見てから困ったように笑った。



「人に信用されぬなど、俺は耐えられん。」



やつがれくんは目を伏せ、閉じる。そして俺の目を見て



「……そうか。僕を助けてくれた事、礼を述べる。何か礼をしよう。」



やつがれくんは少し微笑んだ。なんか……弟みたいだ。礼……これは好機械だとおもい、勢いよく言う。



「然り……では、俺の料理を食べてくれ!」



俺はやつがれくんの口調を真似して、照らすような笑みで俺はそう言った。

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らずぴす(プロフ) - *ふわ*さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります! (2019年5月1日 15時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
*ふわ* - 初コメ失礼致します!主人公くんの性格その他もろもろ込みでこの作品のファンです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年4月30日 20時) (レス) id: 18cb4fa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです! (2019年4月28日 21時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好きです((設定とか主人公の立ち位置が好みです!もう産まれてきてくれてありがとう!(?) (2019年4月28日 19時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年4月19日 19時

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