【文スト】ぼっちで寂しいので転生します。【男主】

2話 ページ3

確か転生系の異能力があったはず。それと色々な異能力を使っていけばまぁ、どうにかなるだろう。
時代は、100年後のヨコハマにしよう。ちょうど俺の城があるところ、どう変わるか見ものだな。



異能力は……一応このままでいよう。何かあったら大変だからな。いやいや、俺は一般人の端くれになりたいんだ。異能力なんてない方がいいに決まっている。否でも……



……結局持っていくことにしよう。心配だし。
あとはこの容姿だな。と鏡の前でつぶやく。ここ数百年話しかける相手がろくに居なく、独り言の達人と化してしまった俺。さっきからずっと誰もいない広い部屋でブツブツ言ってる自分を思い返してみれば、泣きたくなる。



なんてどんどん自分の転生後の設定を考えていき、手筈を整えた。我ながら完璧な平凡生活をおくれそうだ。友に囲まれる自分を想像したら顔がにやけてしまう。にやける顔を抓り、真顔に戻す。
少しにやけただけで表情筋が痛い。俺の心も痛い。



あとは配下に遺書を書いて……っと出来上がり。あとは転生するだけだ。
さらば俺の王宮生活。初めまして我が友よ！



そう叫び俺は転生系の異能を発動した。
自分にルーンが浮かび上がり鋭い光に包まれる。
俺は委ねるように目を閉じた。



転生後は平和に楽しく暮らせますように……

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