1話 ページ2
俺は独りだ。異能力のせいで【支配者】なんて恐れられ、周りに避けられる。
全く、何でこうなったのか皆目検討もつかない。気づいたらこの世界に居て、気づいたら避けられていた。
正直言って寂しい。めっちゃ寂しい。本当に、【支配者】なんてただのハリボテで
中身はただのコミュ障で陰に居るような存在。だから、正直いってこう称えられるのは辛い。しんどい。
そして何より友が欲しい。異能力なんていらないから喋れて一緒に遊べる友達が欲しい。
そう俺は思うのだった。
────────城のテラスで。
とても大きい歓声が下から聞こえる。そう此処は王宮の最上階。
俺はその王をやっている。異能力者をたばねる王だ。別に好きでやってるわけじゃない。
押し付けられたのだ。まぁ、異能力が異能力なんだけども。
歓声なんていらないから友をくれ。それが今の俺の切実な思い。そんな思いと裏腹に、すまし顔で下に集まっている奴らに優雅に手を振っている。何やってんだ俺。本当に王なんて辞めたい。
「王、時間です。」
「うむ。それでは戻るとしよう。」
とりあえず王っぽい口調でそれとなく返事をし、俺は民衆に背を向ける。
そして俺はひとつの考えに至った。
よし、転生しよう。
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らずぴす(プロフ) - *ふわ*さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります! (2019年5月1日 15時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
*ふわ* - 初コメ失礼致します!主人公くんの性格その他もろもろ込みでこの作品のファンです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年4月30日 20時) (レス) id: 18cb4fa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです! (2019年4月28日 21時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好きです((設定とか主人公の立ち位置が好みです!もう産まれてきてくれてありがとう!(?) (2019年4月28日 19時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年4月19日 19時