宴８ ページ8
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｢あぁ、あそこも仲が悪いみたいなんだよねえ｣
しみじみと言うハンジの目線の先、人数は同数で薄緑の衣装を着ている側と暗色を着ている側が代理戦争を行っていた。前者はオディリア様、後者はアル様の侍女らしい。
｢齢14と35。親子ほど年の差があればそりは合わないんだろうけど」
｢それにつけて嫁姑となればねえ｣
後宮らしからぬ話にノアは目を丸くする。
｢ちょっと複雑なんだけどさ｣
5年前、2人は先代王の妃と王太妃の関係だったという。先代王が身罷られたとき妃は一度俗世を捨て今度は現王の妃として戻ってきたらしい。なるほど親が権力者であるからこそなせる荒業である。
その時のオディリアとアルの年齢はそれぞれ9と30、政略とはいえ9歳で妃になるなんてもやっとくる話だ。しかしながら14になったオディリアには未だお手つきはないと聞く上、好色であれど先代王の幼女趣味までは似ていないようでほっとする。
｢でもありえないよねえ、9歳のお姑さんなんてさ｣
ハンジは耳をうたがうようなことを言ってくれた。
先代王の趣味に背筋を凍らせている間に第一部が終わり休憩時間となった。
各々が知人に挨拶に行くというのでノアは一人大人しく暖を取っていると人通りが増えてきた。武官や文官、王宮側の者たちが入り込んできているようだ。よく見ると皆片手に装飾品を持っている。一対一で向かい合っている者もいれば複数対一もいる。
｢後宮ではああやって優秀な人材を勧誘するのよ｣
同期と談笑していたペトラが戻ってきた。
｢ペトラさん、おかえりなさい｣
｢ただいま！印代わりにああやって装飾品を渡すんだけど｣
｢はあ｣
｢違う意味もあるんだけどね｣
｢なるほど｣
｢違う意味もあるんですってばー！｣
意味ありげににやついて言ったペトラはノアのあまりの反応の薄さにノアの両肩を掴みがくがくと揺らして拗ねたように声を上げた。
そもそも兵団の人間であり、年季を終えたらさっさと花街に戻るつもりのノアには関係のない話なのだ。それより此処でこき使われるくらいなら兵団に奉公していたほうがまだマシだとノアは遠い目をして受け流していた。
｢お嬢さん、どうぞ」
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りこまる - あと気になったんですけど、主人公の容姿ってどんな感じですか✨ (1月12日 2時) (
レス) @page18 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - コメント失礼します、少し遅れましたけど新年あけましておめでとうございます，小説書くのお上手ですね、応援しまいます！ (1月12日 2時) (レス) @page18 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - こめつぶさん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉、とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (12月14日 23時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - 琴さん» コメントありがとうございます。うわー…完全に捻じれていました、ご指摘いただきとても助かりました。今一度推敲を徹底しますね。 (12月14日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - コメント失礼します、この素敵なお話に出会えて幸せです、これからの展開を楽しみにしています！(余計だとは思いますが宴10のページ色的にジゼル様が火とルビーでオディリアが風とエメラルド…？あれ…？と思っております) (12月14日 22時) (レス) @page10 id: 29906faa0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寿司 | 作成日時：2023年11月29日 18時
