宴３ ページ3
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｢ノアにもこれ、所有権をつけとかないとと思ってね｣
そういってハンジが取り出したのは首飾りだった。ノアの首にかけられたそれには銀色の翼が下がっている。よく見ればハンジはバングルに、ニファにはヘアピンに小さくそれが施されていた。
｢ありがとうございま……ひっ｣
礼を言い終わらぬうちに後ろから羽交い絞めにされた。首を回すとペトラが赤く塗った唇をにやりと持ち上げている。
｢さあて、ノアもお化粧しなきゃね｣
助けを求めるように顔を前に向きなおすといつの間に取り出したのかニファがタオルとブラシを持って微笑んでいる。ここに来るまでも女性方がノアに化粧を施そうと息巻いていたのをすっかり忘れていた。
｢あはは！可愛くなっておいでよ！！｣
豪胆に笑うハンジを前に、ノアは口角をぴくぴくと引きつらせる。そんなノアの顔に容赦なく濡れたタオルが被せられごしごしとこすられた。
｢えっ、ノアあんた…｣
ノアの顔とタオルを交互に見ながら、3人は困惑の表情を浮かべた。
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エルヴィンは身なりを整えてもなお仏頂面のリヴァイを眺めていた。
気乗りしない彼を座らせ濡羽色の髪を整えてやると、触れれば切れそうなほどに鋭く引きしまった容貌に色気のようなものが加わってしまい舌を巻いた。普段の簡素な制服から、ブラックのシャツにラピスラズリのスリーピーススーツを合わせただけでこうもなるものか。
本人が本気を出せば後宮をも傾倒しかねない嫌味な存在であるが、彼が兵団にいる間はうっとりした顔で融資をしてくれる家々があるので組織的には事なきを得ている。罪な男だ。
｢あの子を大事にしたいのは分かるが、王家の前ではもう少し愛想のいい顔で頼む｣
｢馬鹿言うな。俺はもともとこういう顔だ」
エルヴィンには察しがついている。
この男が不機嫌な理由はノアに毒見役を任せると決めたことだ。
王族が集う公の場では避けられぬことでこれまでもそうしてきた。殉職以外で自分たちの仲間を死にさらすなんてごめんこうむりたいところでのノアは願ってもない存在だった。
実際彼女に毒見役を申入れたところ二つ返事で了承された。それどころかどこか悦に浸っているような面持ちで目を輝かせていたのだ。
そんな彼女と対極に怒りを全身で滾らせているといった様子のリヴァイを説き伏せるのにはかなり時間を要した。
はてさていつの間に
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りこまる - あと気になったんですけど、主人公の容姿ってどんな感じですか✨ (1月12日 2時) (
レス) @page18 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - コメント失礼します、少し遅れましたけど新年あけましておめでとうございます，小説書くのお上手ですね、応援しまいます！ (1月12日 2時) (レス) @page18 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - こめつぶさん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉、とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (12月14日 23時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - 琴さん» コメントありがとうございます。うわー…完全に捻じれていました、ご指摘いただきとても助かりました。今一度推敲を徹底しますね。 (12月14日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - コメント失礼します、この素敵なお話に出会えて幸せです、これからの展開を楽しみにしています！(余計だとは思いますが宴10のページ色的にジゼル様が火とルビーでオディリアが風とエメラルド…？あれ…？と思っております) (12月14日 22時) (レス) @page10 id: 29906faa0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寿司 | 作成日時：2023年11月29日 18時
