宴１２ ページ12
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何が楽しくてこの寒空の中外で宴など考えるのか。
リヴァイは天上からこちらを見下ろす最も高貴な方とはつくづくそりが合わないと嘆息した。
いや、ただの宴会ならいいのだ。気の合う者同士で酒を酌み交わし食事を囲むのをリヴァイは毛嫌いしているのではない。しかし貴人とともにとなると話は別だ。平民ではとても手の出ない高級素材がどれだけ食卓に並ぼうと毒見役が恐々と匙を口に入れるのを見てはうんざりしてしまうのだ。
ましてや今回の毒見役が自身の直属の部下ともなれば面白くないに決まっていた。
あいつを引き入れてから半年が経とうとしている。人攫いに遭い気もなく兵士になったという彼女はいつもどこか悟ったような態度の奴で、厄介事は極力避けようとする。ただ日々の業務や訓練に対してはいたって真面目でどうやら曲がったことは見過ごせないらしい。
レヴィアの看病の際侍女に食って掛かったあの時がおそらく彼女の素だとリヴァイは直観している。
左耳に触れ、前段のやり取りを思い返した。
目尻の朱が映える端麗なノアが顔をわざと汚していたことを何でもないといった様子で告白した時、胸中に黒ずんだ重い液体のような澱みを感じた。
同情とも怒りとも違う。
なんなら身の危険と隣り合わせの生活を送ってきた者たちなど地下街暮らしで飽き飽きするほど見てきたリヴァイにとってノアの語った事実自体、別段驚くことはない。しかしあれを渡すという行為を間違いだとも思わなかった。その意味をノアが知っているかは定かではないがそんなことは問題ではない。無論リヴァイ自身も
交代の時新たな装飾品をつけてきたノアを見ると再びその正体不明の感覚に陥り、同時にやはり間違っていなかったと確信した。
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りこまる - あと気になったんですけど、主人公の容姿ってどんな感じですか✨ (1月12日 2時) (
レス) @page18 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - コメント失礼します、少し遅れましたけど新年あけましておめでとうございます，小説書くのお上手ですね、応援しまいます！ (1月12日 2時) (レス) @page18 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - こめつぶさん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉、とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (12月14日 23時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - 琴さん» コメントありがとうございます。うわー…完全に捻じれていました、ご指摘いただきとても助かりました。今一度推敲を徹底しますね。 (12月14日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - コメント失礼します、この素敵なお話に出会えて幸せです、これからの展開を楽しみにしています！(余計だとは思いますが宴10のページ色的にジゼル様が火とルビーでオディリアが風とエメラルド…？あれ…？と思っております) (12月14日 22時) (レス) @page10 id: 29906faa0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寿司 | 作成日時：2023年11月29日 18時
