看病３ ページ34
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レヴィアを治すにあたって始めたのが食生活の改善だった。
先日の一件以来例の白粉は使用不可となり、徹底した管理の下で卸した業者は厳しく罰せられるようになったようだ。今後は入手不可能になったということで、あとは体内の毒を排出するのが先決だ。
繊維質の豊富な粥に利尿作用の高い茶、消化の良い果物。王からの命で権限が認められ料理人に作らせた食事だというのに、残念なことに床にぶちまけられてしまった。
上の者の命云々ではなく外様のノアがよっぽど気に入らないのだろう。ぐっとこらえて片付けるしかない。
新たに侍女が食事を持ってきた。粥が盛ってあるものの、魚のあんかけに豚の角煮といった絢爛豪華な品揃えだ。栄養価は高いが胃腸の衰えた彼女には重すぎる。
きっとほとんど手を付けられることなく戻ることになるだろう。
ノアとしては触診を行いたいところだが天蓋付きのベッドに横たわるレヴィアの周りには侍女がまとわりつき何にもなっていない看病をしている。
このような状態が1週間続いた。
｢いい加減にして！下賤の者がいるから部屋の空気が悪いのよ！！｣
試行錯誤を重ねたが先ほどついに侍女から部屋を追い出されてしまった。
あのままでは衰弱死は確実だ。食べなければ死ぬ。毒の排出が間に合っていないのか、そもそも生きる気力がないのか。部屋の前で座り込み頭を抱える。
自分の首が胴体からおさらばするまで何日だろうかと指折りしていると上から知った声が降ってきた。
｢お困りのようだな｣
何故後宮に入れているのかとか、ノアが出立前に見た膨大な量の書類は？とかいうのは考えないようにした。重々しく顔をあげると艶のいい黒の短髪に女好きのしそうな眉目をした上司が仁王立ちでこちらを見下ろしていた。
｢そのように見えますか、兵長」
｢そのように見えるな」
｢どうしてここに」
｢そろそろテメェの首が吹っ飛んじまうところだと思ってな｣
｢ああ…」
短い間でしたがお世話になりました。万一上手く断頭出来なかった場合はあなたに介錯を頼みましょうかねなどと考えているうちになんだか周りががやがやとし始めた。
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寿司(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉、とてもありがたいです。続編についてですが修正のため一時公開を制限しておりました。只今パスワードを解除しましたのでお知らせいたします。これからもよろしくお願いします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - とても好きな作品でいつも続きが気になっています。続きが気になって読みたいのですがパスワードを解除することはできないでしょうか？ (12月15日 17時) (レス) id: a8542e33a5 (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます！拙文ではありますが楽しんでいただけると嬉しいです。 (11月21日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 自分の好きな漫画のクロスオーバー！！中々ない組み合わせなのでめちゃくちゃ嬉しいです！！ (11月7日 21時) (レス) @page16 id: bda3c5db2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寿司 | 作成日時：2023年10月14日 23時
