【HQ】バケモノ揃いの学園に入学しました。【異能力パロ 2nd】

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「むぅ……どいつもこいつも馬鹿にしやがって……いや確かに馬鹿だけれども……」


私はそうブツブツ言いながら破片を拾い上げる。

私が全て拾い上げ立ち上がろうとした時、谷地さんが声を発した。


「あれ、月島くん、もういいの？」


思わず顔を上げる。月島はトレイを持って立ち上がっていた。


「うん、まぁ……ご馳走さま。お先に」


月島はそう言い残すと、立ち去っていく。

その背中をなんとも言えずに見つめていると、国見が声を掛けてきた。


「いいの？何も言わないで。昨日の夜、何かあったんでしょ、アイツと」


……アイツに、私が？

言うって……何を。何て声を掛ければいいんだ。ごめんって？許してって？

私……あいつのこと、何も知らないのに。


「……別にいいし。あんなやつ、知ったこっちゃないよ」

「ふぅん……吸血鬼は人間を敵対視してる種族の筆頭だけどね」


思わず目を伏せる。

そりゃあそうだ。嫌うと言うことは、それ相応の対価がある。

人間が吸血鬼を嫌えば、吸血鬼だって人間を嫌う。当たり前だ。


「その溝は人間側からどうにかしようとしなきゃ埋まらないと思うよ」


まぁ、俺には関係ないけど。

国見は最後にそう呟き、そこから立ち去った。

……溝は、人間側からどうにかしようとしなきゃ埋まらない、か。

どうすればいいのかな……私。


「はぁ……」

「……って、あ!!影山、立花、谷地さん、ヤバい、時間！あと15分で朝礼!!」

「!?」


しかし私は日向の声で我に返った。

―――今は、深く考えなくてもいいか。そんなことより……。


「ちっ……遅刻、するっ!?」

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