らしく生きることに映画ver. (ページ6)

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第一カトレアの生徒会長ページ6

祥平「おいくっついてくんじゃねぇよ！」

聡「祥平さんが近付いてくるからでしょ！」

祥平「こっからこっちは俺！」

聡「こっからこっちが俺です！」

麻耶「小学生かよ。」

教室では祥平さんと聡くんの声が響く。

第一に来ても彼らの授業態度は変わらず、

祥平さんと聡くんは机をピッタリとくっつけて、
麻耶くんは机の上で胡座をかいている。

女子は全員そんな男子達を心配そうに見る。

私は沙耶の隣、小百合の後ろの席で、
教室の後方の本当に隅に居る男子からは離れてしまった。

達也「てかさぁ、男子バラバラじゃん。」

達也くんの言う通り、
男子は各教室に数人と言う変な人数割になっている。

男子全員がその事実に落ち込んでいると、
教室の扉がガチャッと開いた。

其処から女子生徒数人が入ってきて、教壇の前に立った。

結花「初めまして。第一カトレアの生徒会長、九音園結花と申します。」

達也「どうも！」

祥平&聡「可愛い～！」

麻耶「ったく。」

聡「あ、勿論一番Aだから！」

祥平「そうそう！心配すんなよ！」

後ろからそんな声が聞こえるが、

私は振り返ってニッコリと笑うだけで
聡くん達の言葉には応えなかった。

文恵は席を立って今の第一の生徒会長、
結花さんの前に立つ。

文恵「第二カトレアの生徒会長の真行寺文恵です。一ヶ月間、よろしくね。」

結花「こちらこそ、よろしくお願い致します。」

そんなお互いの紹介を終えて、
英語の授業が始まった。

達也くんや聡くんは
配られたプリントで紙飛行機を作り、

哲也くんだけが真面目に書き込んでいた。

外国人の教師は黒板に
英字を書きながら淡々と授業を進め、

男子のことなど気にも留めない。