らしく生きることに映画ver. (ページ2)

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一ヶ月ページ2

少し探すと案の定、

達也くん達は中庭で
古葉先生に詰め寄っていた。

私達はその様子を渡り廊下から見る。

古葉「校舎の耐震工事で、一時的に第一に教室を移すって。」

達也「…一時的？」

古葉「うん、一ヶ月。」

その言葉を聞いて、

達也くん、哲也くん、
聡くん、麻耶くんの順番に祥平さんを見る。

そんな祥平さんは気まずそうに
頬を膨らませた。

達也「祥平さん！」

聡「話盛りすぎでしょ！」

祥平「悪い悪い。」

古葉「でも第一カトレアは此処の何倍も厳しいからね？もし悪さなんかしたら、一発退学なんてこともありえるから、気を付けてね？」

達也「任せとけって。」

聡「まぁ、何とかなるっしょ。」

古葉先生の忠告は耳に入っているのか否か、
達也くん達は軽く応えた。

其処まで状況を把握して、
隣に居る小百合が口を開く。

小百合「一ヶ月か…。」

真奈「結構、長いわよね。」

沙耶「第一の子達と、上手くやっていけるかしら？」

合併でないことに安心したが、

それよりも気になるのは
一定期間の第一カトレアへの移動。

達也くん達は一ヶ月を軽く捉えているが、
一ヶ月も彼処に通うのは、結構キツいと思う。

幸先が不安ななか、
私達女子は溜息をついた。